「水溜りに乗ってしまって……」1周目リタイアのサインツJr.、視界ほぼゼロの苦しい状況を説明

 

 鈴鹿サーキットで開催されたF1第18戦日本GPで、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)は1周目にクラッシュしてリタイア。その原因は路面の水溜りだったという。
 サインツJr.は3番グリッドから雨の決勝レースをスタートすると、4番手に後退した後、1周目のヘアピン立ち上がりで激しくクラッシュ。競う間もなくレースを終えることになってしまった。
 この時の状況について、サインツJr.は次のように語っている。
「4番手で視界が既にゼロだったんだ。そして水しぶきを避けようとして、インターミディエイトタイヤで水溜りに踏み込んでしまった。そして水を逃しきれず、スピンしてしまったんだ」
「最悪だったのは、コースの真ん中くらいでスピンして、後ろのドライバー達が、僕がここにいることを分かっているかどうかだった」
「理想的な状況じゃなかった。(後続のマシンと)クラッシュしないか不安な20秒間だったよ。ただただ後ろのドライバー仲間が、良い反射神経や幸運を持っていることを期待していた」
 そしてレースをスタートさせるべきだったのかどうかを問われた際には、サインツJr.は次のように答えた。
「グリッドにつくまでのラップでは視界はとても乏しかった。ただ路面はインターミディエイトタイヤや、レースを行なうには良いコンディションだったよ」
「でも視界はレーススタート時からもう凄く悪かった。11番手や12番手スタートのドライバーとも話したけど、彼等はスタートで何も見えなかったと話していた」
「レーススタート時には雨が降り続いていたのは分かっていた。僕たちは、インターで走ったら視界がゼロになるんじゃないかとお互いを見ていたし、おそらくたくさん文句を言っていただろう」
 
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