アロンソ、コース上のトラクターは”完全に見えず”「容認できないが、完全な説明が必要」
F1日本GPは悪天候に見舞われ、1周目にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がヘアピン立ち上がりのターン12でクラッシュ。セーフティカーが出動した。
その後、赤旗が掲示されレースは中断となったが、各マシンがピットに戻る前にサインツJr.のマシンを回収するために作業車両がコースに入った。
FIAが通常の手順であると主張しているように、これ自体は他のレースでもあることだが、今回は巻き上げられる水しぶきで非常に視界が悪かったこと、鈴鹿では2014年にジュール・ビアンキが亡くなる事故が起きていることもあって、ドライバーたちは批判の声を挙げた。
アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、当時の状況について次のように語った。
「カルロスがどこにいたのか、まだわからないんだ。僕はトラクターも見ていない。視界がなかったんだ。セーフティカーの後ろではトラクターが見えなかったし、カルロスも見えなかった。明らかに、そこがレースの中で最悪の状態だった」
「僕たちはそれを理解する必要がある。みんなにとって難しい午後になった。2014年以降、このようなことは二度と起こさないようにするということで団結したが、今日もそれが起こってしまった。これを本当に最後にするために協力する必要がある」
「間違いなく、容認できない。しかし同時に、なぜあのトラクターがあそこにいたのか、誰が判断したのか、誰かが何かを誤解してレースディレクターの許可なくトラクターを出したのかどうか、それを理解する必要がある。だから完全な説明がされるまでは、僕たちはあまりコメントすることができない」
アロンソは、赤旗時の速度違反でペナルティが出されたピエール・ガスリー(アルファタウリ)の主張について、全面的に指示していると付け加えた。
「ピエールを全面的にサポートしている。僕たちはマシンの中にいて、自分たちが出しているスピードも、コントロールできるタイミングもわかっている。サーキットでトラクターに遭遇することは想定外なのだから、ピエールを責めることはない」
そもそも、コンディションを踏まえてレースをスタートするべきではなかったのではないかという意見もあるが、アロンソはグリップ自体は問題なく、判断は間違っていなかったと考えている。
「視界は悪かったが、グリップは問題なかったから、試してみる必要があったと思う」
長時間の中断の後、レースがリスタートされた際のコンディションについても、アロンソは次のように話した。
「路面もグリップも良かったけど、視界は最初から最悪だった。昨年のスパと同じで、キャンセルされたのはグリップのせいではなく、視界のせいだったんだ。だから、どうすればクルマの水しぶきを改善できるかを考え続けなければならない」
「スパよりは少しマシで、おそらくスピードも少し低いと思う。スパでは時速300kmを超えるところが2~3ヵ所多く、水しぶきはさらにひどかった」
ドライバーの間で、レースがしたいというディスカッションはあったのかという質問には、ファンのために何かがしたかったとアロンソは話した。
「いいや。でも僕たちのコメントのほとんどは明らかにファンのことを思ってのモノだった。僕たちはレースができればハッピーだし、特に今日の観客のために何かしなければならなかったんだ」
レースを7位で終えたアロンソは、自身のレースについて次のように振り返った。
「今日は作戦がうまくいかなかった。間違った選択を続けてしまったんだ。まず、インターミディエイトタイヤを装着するためのピットストップが遅れてしてしまい、順位を落としてしまった。そして2回目のピットストップは残り6周となったところで遅すぎたため、そのままの順位でゴールしてしまった。どちらも早めにピットインするようチームに言っていたが、今日はマイクがうまく作動しなかったのかもしれない」
「ラスト10~12周のところでストップするべきだったんだ。彼らが何をやっていたのかわからないし、ラスト6周でストップしてしまった。チャンスを失ってしまったんだ」
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