オコン抜きあぐね5位に。ハミルトン「できることは全てやった結果。待ってくれたファンのためにももっと走りたかった」

 

 鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本GPで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は5位でフィニッシュ。レースはエステバン・オコン(アルピーヌ)を抜きあぐねる展開が続いたが、あれが精一杯だったとハミルトンは語っている。
 雨により長時間の赤旗中断が発生したあとレースはセーフティーカー先導で再開。各車がウエットからインターミディエイトへと履き替えてレースが進行していく中、ハミルトンは前を走るオコンとの差を縮めて迫った。
 しかしバックストレートなどでスリップストリームに入り、オーバーテイクするかと思われたがハミルトンはなかなか追い抜くまでは至らず。その展開が何度も繰り返され、ハミルトンは最終的にオコンを抜けないまま5位でのフィニッシュとなった。
 ハミルトンはレースに関して次のようにコメント。レースではこれが精一杯だったとしつつ、雨の中集まったファンへ感謝の気持ちを伝えた。
「今日は一度レースに出てからは、タフなコンディションではあったけど、凄く楽しかった。視界も厳しかったけど、まさにモーターレースのあるべき姿だし、僕たちにとっての真の挑戦なんだ」
「辛抱強く待ってくれたファンのためにも、もっとたくさん、長く走りたかったけど、時間制で走ることになった。日差しも傾いていたんだ」
「レースに関して言うと、エステバンに対して僕は全力を尽くした。でも2日目から分かっていたように、直線で僕らは遅すぎた」
「トウ(スリップストリーム)から離れると、彼はすぐに僕から逃げていくことができた。僕らはペースで大きなアドバンテージがあったにもかかわらず、彼を追い抜くことはできなかった」
「僕も全てのラインを試して凄く接近したけど、彼も非常に上手くドライビングしていて、ミスを犯すこともなかった。だから、これは今日の僕にできる最大限の結果だった」
 メルセデスは第17戦シンガポールGP、日本GPと2戦連続で表彰台を逃している。ハミルトンはこの2レースから終盤4レースに向けて学ぶ必要があると話した。
「今、僕らはこの2レースから学ばなくちゃいけない」
「終盤4レースで獲得ポイントを最大化するためにも、教訓を学ぶ必要があるんだ」
 なお日本GPでは昨年タイトルを激しく競い合ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝し、2連覇を果たした。ハミルトンはライバルの仕事を称え、来シーズンのリベンジを誓った。
「そして最後に、マックスを祝福したい。彼は2度目のタイトル獲得のため、素晴らしい仕事をしていた」
「僕らも自分達のクルマの問題は分かっているし、来シーズン強くなって戻ってくることができると信じている」
 
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