WSSP300参戦のビクター・スティーマン、レース中の事故により死去。享年22歳

 

 10月11日、FIMは10月7~9にかけて開催されたスーパースポーツ300世界選手権(WSSP300)のレース中にクラッシュしたビクター・スティーマンが死去したと発表した。
 事故が発生したのはWSSP300の第9ラウンド・ポルトガル戦。8日(土)にアルガルヴェ・サーキットで行なわれたレース1で、ターン14においてマルチクラッシュが発生し、スティーマンはそこに巻き込まれた。
 レースは即座に赤旗中断となり、医療チームと車両が現場に向かい、スティーマンはサーキットのメディカルセンターで措置を受け、ヘリコプターで病院へと運ばれた。
 サーキットの医療スタッフ、マーシャル、病院スタッフの最善の努力が行なわれたものの、その後スティーマンは頭部外傷が原因となり、死亡が確認された。

 

 スティーマンの家族による声明は次のとおりだ。
「モーターサイクルレーサーの親として常に恐れていたことが、今起きてしまった。ビクターは、最後のレースに勝つことが出来なかった」
「耐え難い喪失と悲しみに苛まれているが、私達のヒーローが、その死後も臓器ドナーとなることで、5人の命を救うことができたことを、誇りに思っている」
「この数日間、寄り添って貰ったことに感謝したい」
 スティーマンは2018年に代役としてWSSP300にデビュー。2019年からフル参戦を開始するとランキング5位をマーク。2020年は1年間離れていたが、2021年は再び同シリーズへ参戦。モストで初優勝を達成し、ランキング10位を記録した。
 今シーズンはKTMからカワサキへと乗り換えると、一気に飛躍。ポールポジション3回、4勝を記録しランキング2番手につけるなど、チャンピオンシップの主役の一人となっていた。
 スティーマンの事故死はWSSP300では2例目。2021年にMotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレスの従兄弟であるディーン・ベルタ・ビニャーレスが死亡してから、わずか1年余りで再び死亡事故が発生してしまった。
 
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