アストンマーチンF1、打倒アルファロメオに慎重な姿勢も、自信アリ「我々はここ12戦中10戦で入賞した。良い進歩を遂げている」

 

 アストンマーチンはシンガポールGPと日本GPで立て続けに好成績を挙げ、コンストラクターズランキングでの順位を上げ、さらに上位チームとの差も縮めた。しかしチーム代表のマイク・クラックは、まだ4戦残っているため、現実的な視点に従って戦うことが重要だと語る。
 シンガポールGPではランス・ストロールが6位、セバスチャン・ベッテルが8位に入り、大量12ポイントを獲得したアストンマーチン。この成績により、それまで9番手だったコンストラクターズランキングを7番手まで押し上げるのに成功した。また続く日本GPでは、戦略も功を奏してベッテルが6位に入賞。ランキング6番手につけるアルファロメオとの差を7ポイントにまで縮めた。
 クラック代表はこの2戦の結果がチーム全体の自信を引き上げるのに役立ったと認めたが、全ての部分で戦い続ける必要があると兜の緒を締め直した。
「自信が全てではない。速いクルマも必要だ」
 クラック代表はmotorsport.comに対してそう語った。
「自信があるだけでは、何の役にも立たないからね」
「我々は自分たちのマシンが、どのポジションにいるのかを理解している。この1年でいくらか進歩を遂げることができた。でも、通常のレースでは6位でフィニッシュするのは難しいだろう」
「我々は現実的である必要がある。残りはまだ4戦もあるんだ。続けてポイントを獲得できれば、まだポジションを上げられる可能性がある」
「しかし、状況が急速に変化する可能性もある。ライバルチームのひとつが大きなポイントを獲得するようなことがあれば、ポジションを失う可能性だってある」
「残り4レース。これはまだ長いんだ。だから、戦い続ける必要がある。確かに過去12戦中10戦でポイントを手にした。良い進歩を遂げているのはわかるだろうけどね」
 なお日本GPでベッテルは、スタート直後にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と接触したことでスピンし、最後尾付近まで後退することになった。その後赤旗中断を経た後のレース再開時、セーフティカーがピットに戻るのと同じタイミングでピットインし、いち早くインターミディエイトタイヤに履き替えた。
 これと同じ戦略を採ったのはウイリアムズのラティフィのみ。これが功を奏し、ベッテルはアロンソを抑えて6位でのフィニッシュとなった。
「我々はそれについて話し合った。話し合う時間があったんだ。どうレースにアプローチするかということをね」
 クラック代表はそう戦略について説明する。
「我々は全体としてそれを決断した。しかし、最終的にはドライバーが決めなければいけなかったんだ。全てのコースコンディションを、事前に確認できるわけではなかったからね」
「そういう観点で、彼は最後の決断を下した。そして我々も準備ができていた。これが鍵だったと思うが、ピットストップでラティフィを抜くことができたのも重要だった。それが叶わなければ、フェルナンドの前でフィニッシュすることはできなかっただろう」
 今季残りの4レースは、アストンマーチンが好パフォーマンスを発揮してきたコースとは特性が大きく異なる。しかしクラック代表は、引き続き希望を抱いていると語る。
「今後のレースが行なわれるコースは、キャラクターという面では、いずれもよく似ている。でもバクーやシンガポール、モナコのようなコースではない。だから、より難しいレースになるだろう」
「サンパウロでは雨が降るかもしれないし、スプリントもある。だから我々は、まだチャンスがあると思っている」
「我々が本当に苦手とするコースは、今のところない。さて、どうなるだろうね」
 
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