ミラー「セパンの目標は自分のコト。ランク3位だと”マネー”が違うし」バニャイヤのアシスト完全否定はせず

 

 ドゥカティのジャック・ミラーはMotoGP第19戦マレーシアGPにおける目標は、チームメイトであるフランチェスコ・バニャイヤのタイトル獲得を助けることではないと語る。しかし、その一方で必要となればアシストを行なうつもりもあるようだ。
 前戦オーストラリアGPでファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がノーポイントに終わった結果、バニャイヤはランキング首位に浮上。14ポイントのリードをマレーシアGP終了時に25ポイントまで広げることができれば、タイトル獲得が決まる状況に持ち込んだ。
 今回彼がチャンピオンとなるためには、少なくとも5位以上でのフィニッシュが必須だ。ドゥカティ上層部はバニャイヤとのバトルについてサテライトチームを含めた陣営のライダーに”配慮”するよう言い含めていたことが明らかになっている。いよいよタイトル獲得のかかった状況となったことで、何らかのオーダーが発せられることも考えられる。
 最も指示を出しやすいのはチームメイトのミラーだろう。しかし彼は現時点ではバニャイヤへのサポートはそれほど意識していないと言う、ただ、結果的にアシストとなるようなことをする可能性は否定しなかった。
「目標は自分自身のことだよ」と、ミラーは言う。
「僕個人も、まだチャンピオンシップでランキング3位に入れる可能性は残っている。大穴ではあるけどね。でもライバル達も最近は素晴らしいレースをできてるわけでもないから、このまま続けられれば良いチャンスがあると思う」
「僕の主な目標はできる限り、最大限のポイントを獲得することだと思う」
「もしペッコ(バニャイヤの愛称)が助けやなんかを必要としていたら、僕もそこにいる。でも話してきたように、最終的にこのスポーツは個人競技なんだ。自分にできる最善の結果を得ようとしていくつもりだ」
「ランキング3位と4位の違いだけど、”マネー”の量が本当に違う。それも3位からね。僕は去年4位だったんだ」
 そう語るミラーだが、チームメイトに衝突するような馬鹿げたことはしたくないとも話している。
「たしかに、彼は今ポイントでリードしている」
「そのコト自体はフィリップアイランドで(ポイント差が)凄く接近してほぼ同点だったときに比べれば、少し落ち着かせてくれるよ」
「だから今週末はまた少し違ってくると思う。より自分のレースに集中することができる」
「チャンピオンシップで15位や16位だろうと、一番したくたいのはチームメイトに衝突することだからね。だから、少なくとも僕は彼の周りに気をつけて乗っていくよ」
 
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