バニャイヤ、7勝目の鍵はロケットスタート! 「1周目のターン1でリスクを冒して、これが大貢献してくれた」

 

 MotoGP第19戦マレーシアGPの決勝レースで勝利したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、勝利の鍵がジャンプアップを果たしたスタートにあると振り返った。
 バニャイヤはマレーシアGP予選Q2で、後半のアタック中に転倒。フロントロウ獲得も予想されたペースを示しつつも、9番手に留まることになった。
 しかし決勝レースではその9番手からロケットスタートを見せ、ターン1で一気に2番手までジャンプアップ。ホルヘ・マルティン(プラマック)の転倒というプラス要素はありつつも、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)とのバトルを制して今シーズン7勝目を挙げることができた。
 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とタイトルを争っているバニャイヤは、この勝利によってポイント差を23点まで拡大。最終戦バレンシアGPに大きなアドバンテージを持った状態で臨むことができる。
 レースを振り返ったバニャイヤはバスティアニーニとのバトルが”最も難しい”部分だったと認めつつ、スタート時にリスクを負って前に出たことが、優勝において重要度が高かったと語った。
「スタートシグナルへの反応は本当に良かった。そして、ターン1に向けたブレーキングでは少しリスクを冒したんだ。これが今日の優勝争いに向けて大きく寄与した」
 バニャイヤはそう語る。
「ホルヘはスタートからもの凄いペースだったし、飛ばしていた。彼に2周目からついて行こうとしたんだけど、リラックスしようと思った。だいぶ飛ばしているようだったからだ」
「彼がクラッシュしたとき、僕はタイヤをマネジメントしようとしていた。エネアはかなりプッシュしていたからね」
「彼にオーバーテイクされた時が、レースで最も厳しい瞬間のひとつだった。ついていくのも本当に大変だった。彼は高速コーナーでトラクションが良くて、僕は低速コーナーでトラクションが優れていたんだ」
「でも今日の僕はブレーキングでハードに攻めることができていた。それが、今日勝つ上で助けになっていたと思う」
 
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