“ポーパシング”と“バウンシング”は同じではない? バクーで起きていたのは「バウンシングの方」とメルセデスが説明

 

 メルセデスは今季、レギュレーション大変革のシーズンに合わせて投入してきたマシン『W13』が激しく上下動することに悩まされている。この現象については“ポーパシング”や“バウンシング”などと呼ばれ、一般的にこのふたつの単語はほぼ同じ意味と理解されてきたが、メルセデスによると実はそうではなく、発生方法も異なるようだ。
「路面の滑らかさやコースレイアウトなど、サーキットごとの要素がある」
 メルセデスF1のチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズは、チームが公開した動画の中でそう語った。
「バクーはここまで走ったサーキットの中でも最悪で、逆にバルセロナはおそらく良い方だった」
「これらふたつのサーキットでパッケージの長所と短所が浮き彫りになるのは間違いない。ただ、ポーパシング、バウンシング、ボトミング……これら3つのワードについて説明するにはもう少し時間がかかるかもしれない。これらは全て同じようなものだと思われがちだが、実はそうではないんだ」
 ポーパシングは、フロア下で大きなダウンフォースを稼ぐグラウンドエフェクトカーに特徴的な症状のひとつで、走行中にダウンフォースが抜けてしまったことで車高が上がり、今度は再びダウンフォースが効いて車高が下がる、といった現象を繰り返すことで、マシンが上下動するというものだ。
 メルセデスはこれまで、このポーパシングに苦しめられていたが、5月に行なわれたスペインGPの際、ポーパシングの問題が解決に向かったように見えた。これについてボウルズは、カタルニア・サーキットの路面が滑らかであることが要因のひとつでもあったと説明した。
 一方、バンピーなストリートサーキットで開催されたモナコGPとアゼルバイジャンGPでメルセデスは、マシンが激しく底を打つバウンシングに苦しんだ。特にドライバーのルイス・ハミルトンは、リヤサスペンションを交換するなどチームメイトと異なるセッティングを施したが、レース中はバウンシングによる背中の痛みに耐えながらの走行を強いられた。

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