MotoGPの2022年シーズン最終戦バレンシアGPが、11月4日から開催される。
　全20戦で行なわれてきた2022年シーズンもいよいよ最終戦。既にMoto3クラスは王者が決定したが、最高峰のMotoGPクラス、中量級のMoto2クラスはいずれもチャンピオン決定が最終戦までもつれ込む激戦となっている。
　MotoGPクラスは最終戦を前にフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）がランキング2番手のファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）を23ポイントリード。決勝で転倒やそれに準ずるアクシデントがなければクアルタラロの逆転王者は難しいという状況だ。
　バニャイヤが王者になった場合、ドゥカティとしては2007年のケーシー・ストーナー以来の2回目のライダーズタイトル獲得となる。初日から全力で挑んでいくであろうクアルタラロと、落ち着いて挑むことが必要になるバニャイヤ……彼らの走りに注目だ。
　そして、日本人として大いに気になるのがMoto2クラスのタイトル争いだ。日本GPで16年ぶりの母国ライダー勝利を果たした小椋藍が、ランキング2番手でチャンピオンの可能性を残している。
　小椋は第19戦マレーシアGPで優勝を争っていた際に転倒してしまい、レースをノーポイントで終了。アウグスト・フェルナンデスに9.5ポイント差をつけられてしまった。
　小椋が逆転を果たすには最低でも6位フィニッシュが必要。その上でフェルナンデスが下位に沈むことも求められる。簡単な条件ではないが、MotoGPは最終戦に様々なドラマが巻き起こってきた歴史があるため、最後まで結果は分からない。
　そしてバレンシアGPは、MotoGP撤退を決定しているスズキにとってひとまず最後のグランプリとなる。今シーズンはライダー、そしてファンからも彼らの撤退を惜しむ声が多いが、最後の勇姿を目に焼き付けておこう。
　なおバレンシアGPでは右手指を怪我して直近3戦を欠場していた中上貴晶が復帰する。2023年につなぐためにも、良い走りを見せたいところだろう。
　MotoGP最終戦バレンシアGPは以下のスケジュールで、CS日テレ、HuluそしてMotoGP公式サイトで放送と配信が実施。大注目の一戦を見逃さないよう、要チェックだ。
■MotoGP公式配信
11月4日（金）17時00分： …読み続ける