メルセデス、復活のためのピース”問題児への理解”はまだ足りず。それでも……「冬の間も進歩は続く」

 

 F1に新しいレギュレーションが導入された2022年、メルセデスはレッドブルやフェラーリといったライバルに対抗するのに苦労したが、その要因にはまだ一部ハッキリしていないところがあるようだ。
 メルセデスの今季マシン『W13』はシーズン序盤からマシンが激しく上下動するポーパシングやバウンシングに悩まされた。シーズンを通じてある程度進歩を遂げ1勝を挙げたものの、レッドブルやフェラーリには差をつけられた状態でシーズンを終えた。
 メルセデスはこの1年で新しいレギュレーションへの最適なアプローチ方法を理解する上で貴重な教訓を得たとしながらも、今年起こったすべての問題を完全に理解できたとは考えていないようだ。
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 メルセデスのチーフ・ストラテジストであるジェームス・ボウルズはチームが公開した動画の中で、チームがW13を完全に理解できていれば、来季のマシンである『W14』はW13のすべての弱点を克服できるのではないかという質問に答え、次のように語った。
「今、あるいはこの冬の間にも、W13のすべてを知っているとは言えないと思う」
「このクルマには、自分たちが理解していると信じている項目と、その結果、まだ十分に説明されていない項目があるということだ」
「しかし我々は前進する方向性や前とのギャップ、特にレースペースを見れば、非常に大きな進歩を遂げた。問題はどこにあるのかを理解し、それに取り組み、チームとして働くことで初めてそれが可能になるんだ」
 W13は、車高がかなり低い時にしか最高のパフォーマンスを発揮できず、そのためにポーパシングやバウンシングに苦しんだと考えられている。つまり、その点を解決できればサンパウロGPで勝利した際のような、レッドブルを凌駕するパフォーマンスを発揮できる可能性がある。
 しかしメルセデスは、最終戦アブダビGPでレッドブルとの間に大きなギャップがあったことを忘れてはいない。
「我々は、自分たちの風洞や開発ツールなど、ライバルを凌駕する性能を持っている自信がある。それにより、ライバルたちと比べて前にすすむことができるのだ」
「しかし、まだ(レッドブルとの間に)空白がある。アブダビはそれを如実に示している。それを冬の間に埋めなければならない。 …読み続ける

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