ペレスが苦労したのは、今季新投入の18インチタイヤのせい? ホーナー代表「少しのセッティング変化がタイヤに劇的な影響を及ぼす」

 

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、2022年シーズンに2勝を挙げたものの、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンが15勝を挙げチャンピオンに輝いたことと比べると、大きく差をつけられる結果となった。これについて同チームの代表であるクリスチャン・ホーナーは、今季新たに投入された18インチタイヤの”僅かな差”が影響している可能性があると語る。
 ペレスは今季モナコとシンガポールの市街地レース2戦で勝利した。しかしシーズンを通してタイヤに苦労。18インチタイヤがその原因だと語った。
「レースでのタイヤのマネジメントについて、今年はこのタイヤに少し苦労したんだ」
 ペレスは、アブダビGP終了後にそう語った。
「だからうまくいけば、来年に向けて改善できる部分だと思う。そうなれば、基本的に少し強くなるだろう」
 アブダビGPはレース序盤に右フロントタイヤを酷使しすぎてしまい、2ストップ作戦に切り替えることを余儀なくされた。結果、同点で最終戦を迎えていたフェラーリのシャルル・ルクレールに、ランキング2位の座を奪われることになった。
 ペレスはザウバーでデビューして以来、フォースインディアやレーシングポイント時代も含めて、タイヤの扱いが上手いという定評があった。しかし今季苦労したことについてレッドブルのホーナー代表は、セットアップの小さな変更が、タイヤのパフォーマンスに大きな影響を与えていたと語った。
「我々が今年目にしたことは、マージンが非常に優れているということだった」
 ホーナー代表はそう語った。
「フロントウイングの角度を少しだけ変えたり、車高を少し変えたり、あるいはマシンのバランスを少しばかり変えることで、タイヤの寿命に劇的な影響を与える可能性がある」
「チェコ(ペレスの愛称)は非常に多くのレースを走ってきて、タイヤに関しては素晴らしいモノを見せてきた。アブダビで彼が妥協を強いられたのは、最初のスティントだけだった。シャルルとマックスに比べて、右フロントが非常に大きくグレイニングし始めた」
「そして、我々がピットインしなければならなかった時点に合わせることができなくなった。それは、かなり妥協したワンストップだったんだ。だから、2ストップはより攻撃的なレースだったんだ」
 なおフェルスタッペンはシーズン中優れたタイヤマネジメントを披露。再三にわたって予選で速いフェラーリを決勝レースで逆転し、前述の通り15勝を挙げた。結局、ペレスには149ポイントもの差をつけた。
 
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