トヨタ、狙うはダカール表彰台独占。首位独走アル-アティヤ、ライバルにトラブル続出も気を緩めず
トヨタのナッサー・アル-アティヤは、ダカールラリー2023のステージ6で今大会3度目のステージ優勝を飾った。アウディ勢がトラブルに見舞われたこともあって、大きなリードを築いているが、あくまで自分の仕事に集中すると語った。
ステージ6では、アウディのカルロス・サインツSr.とステファン・ペテランセルがクラッシュ。ペテランセルはコ・ドライバーの負傷によりリタイア、サインツSr.はマシンのダメージ修復のため、一時戦線離脱を余儀なくされた。
一方のアル-アティヤは、自身通算47回目のステージ優勝。ビバークに帰った際には、メカニック全員から拍手喝采を受けた。
ライバルの事故に関連する様々な問題や、5度目のダカール制覇への距離感について、アル-アティヤは話した。
アウディ勢に起こったことは「自分の問題ではない」と語ったアル-アティヤは、まだ自分を勝者として扱うことには慎重な姿勢を維持している。なにしろ、まだダカールラリーは半分も終わっていないのだ。
「このようなスペシャルステージは通常、非常に危険だ。最初から3位以内でゴールすることを目標にプッシュした。最後まで10キロのところでステアリングに問題があったが、ゴールできた」
ライバルたち、特にアウディ勢のクラッシュについては「ドライバーとコドライバーのミスだと思う」と彼は言う。
「アウディにとっては不運な一日だったが、これがダカールなんだ」
「マシュー(ボーメル/コ・ドライバー)は良い仕事をしてくれたし、僕たちも怖い思いをしたけれど、正しい方向に向かっていた」
「カルロスとステファンが左に行き過ぎたんだと思う。バイクのラインが多いから難しいし、時には恐怖を感じることもある。カルロスやステファンには申し訳ないけど、僕にとってはいいことだし、連覇のチャンスでもある」
アル-アティヤ自身も身体やマシンにダメージを負うような危険な瞬間があったという。
「バイクを追いかけていて、大きなダウンヒルがあったんだ。ブレーキを強くかけなくてはいけなかった。そしてジャンプをしようとしたら、ハイスピードになって少し背中に痛みがあった」
「最終的に、ステージの終盤でアームが折れていたんだ。マシューが見つけてくれてラッキーだった。すぐに交換したから6分しかロスしなかったんだ」
アル-アティヤは1月15日にダンマームでラリーを終えるまで、連覇の可能性について口にするのは待ちたいと語った。
「表彰台に上がってから話すよ。ダカールでは、明日問題が起こるかもしれないし、リスクもある。これはダカールという世界で最も難しいレースで、何が起こるかわからないんだ」
「僕たちは自分たちの戦略を進める。良いスピードを保つ。他の人たちが追いついてきても問題ない。自分たちの仕事をやるだけだ」
100%プッシュしていたかという質問には「ああ、最初からプッシュしていた」と答えた。
「最後まで何が起こるかわからないし、カルロスやステファンは問題を抱えていると言われていたけれど、僕はプッシュしていたんだ」
彼は今後のステージに向けてもチームが「この調子」を維持する必要があるとしながらも、トヨタの表彰台独占のためにチームメイトを手助けすることに躊躇はないという。
「僕は自分のレースをし、僕たち(トヨタ)は3台でずっと助け合っていけると思うし、全員表彰台に上がるのはトヨタにとって夢のようなことだよ」
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