【F1新車? 雑感解説2023:ハースVF-23】”カラーリング発表!”という触れ込みだけど……多数存在するVF-22との違い。新車の特徴が垣間見える?

 

 ハースF1チームが、2023年用マシンVF-23のカラーリングを、1月31日に発表した。新たなタイトルスポンサーにマネーグラム社を迎え、黒く塗られた部分が増えた新カラーリングは、使われる色こそ昨年までのモノによく似ているが、より精悍なイメージになったようにも思える。
 さてこの日発表されたのはカラーリングのみであり、配布されたレンダリング画像は、ニューマシンVF-23のモノではないとされているが、写真を見比べると、昨年型のマシンとは異なる部分が複数存在することが見て取れる。
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 本稿のメイン写真に使っているのは、昨シーズン終了直後に行なわれたアブダビテストで走行したVF-22と、VF-23のカラーリングとして今回配布された画像の比較だ。マシンの角度が違うので、左右でズレが生じているのはご了承いただきたい。
 ただこう横に並べてみると、いくつか異なる部分があるのがよくわかる。
 最も明らかなのは、フロントサスペンションのレイアウトだ。昨年型VF-22は、ステアリングロッドがアッパーウイッシュボーンのすぐ下にあった。しかし今回配布された画像では、ステアリングロッドがロワウイッシュボーンの位置に下がっているのが分かる。
 また、サイドポンツーンのインテークの形状も異なる。昨年のモノは、楕円形を半分に切ったような形状だった。しかし今回のモノは、上辺がより直線的になり、下弦が丸みを帯びた形状になっている。
 サイドポンツーン上部に取り付けられているリヤビューミラーのステー形状も違う。コクピット横から、ほぼ横方向に伸びるステーは、途中の屈折した部分の角度がより鋭角になった。また、サイドポンツーン外側の垂直方向のステーの位置も、ミラー本体の中心部分に移動している。
 サイドポンツーンの上面も、昨シーズン途中で導入された窪みを持たせた”バスタブ型”ではなく、よりシンプルなモノになっている。
 ロールフープのインダクションポッドも、異なっているようだ。昨年のモノはインテークが三角形に開けられ、上下ふたつに分割されていた。しかし新しいモノでは中央部分の下辺が上方に持ち上げられ、少し複雑な開口形状になったようにも見える。
 またこれも確認しにくいのだが、ヘッドレストの後方の形状を見るに、エンジンカウルの左右に窪みが設けられ、気流の流路が確保されているようにも見える。

VF-22とVF-23カラーリング発表画像との比較(側面)
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