スーパーGT、2023年シーズンは8戦中5戦が450kmレースに。一方でタイヤの持ち込みセット数は減少

 

 4月に岡山で開幕を迎える2023年のスーパーGT。そのレース距離については、前年よりも増加することが明らかとなった。
 2020年以降のスーパーGTはコロナ禍の影響もあり、そのほとんどが300kmレースとして開催されていたが、2022年は第2戦富士、第4戦富士、第5戦鈴鹿の3レースが450kmレースとして開催された(第2戦は日没により途中終了)。ファンにとってはより長くレースを見られるだけでなく、スティント数が増えることで戦略の幅も広がり、エキサイティングなレースが展開された。
 2023年からは環境負荷なども考慮し、レースウィークにおけるタイヤの持ち込みセット数が前年よりも1セット削減されるスーパーGTだが、その一方でレース距離は昨年よりも増加する見込みだ。
 先日開催された大阪オートメッセにて、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションの坂東正明代表は、トークショーの中で2023年のレギュレーションについて言及。レース距離については「岡山は300km、SUGOは300km、最終戦のもてぎは300km。あとの全レースは450kmになります」と語ったのだ。
 2023年のスーパーGTは4月に岡山で開幕し、5月のゴールデンウィークに第2戦富士が開催。6月に鈴鹿、8月に富士と鈴鹿でレースが行なわれ、その後SUGO、オートポリスを転戦して11月にもてぎで閉幕するという全8戦のスケジュールとなっている。その中で、第2戦富士、第3戦鈴鹿、第4戦富士、第5戦鈴鹿、そして第7戦オートポリスと実に8戦中5レースが450kmレースとなる。
 距離の長いレースが増える一方で、前述の通りタイヤの持ち込みセット数は減らされる。ドライタイヤの場合は6セットから5セットに減るわけだが、昨今のモータースポーツでは珍しいマルチメイクによりタイヤが勝負の鍵を握っているスーパーGTでは、この変更は少なからず影響を与えそうだ。
 各チームはレースウィーク前の段階で、レース当日の気温・路面温度を予測した上で、そのコンディションにマッチするであろうタイヤを複数種類持ち込んでいる。どのようなコンパウンドのタイヤを何種類持ち込んでいるかはもちろんチーム次第だが、持ち込み数が減ることにより、タイヤの作動レンジが幅広いメーカーがより優位になってくるのではという声も関係者から聞こえてきている。
 タイヤメーカーやチームはこのレギュレーション変更とレース距離にどのように対応していくのか? それぞれの手腕や方策が注目される。
 
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