F1プレシーズンテスト2日目:アルファロメオの周冠宇がソフトタイヤで最速。メルセデスにトラブル発生
2023年F1プレシーズンテストが2日目を迎えた2月24日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで全10チーム、17人のドライバーが走行した。この日の最速タイムを記録したのは、C5タイヤでアタックした周冠宇(アルファロメオ)、0.040秒差の2番手にC3タイヤのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続き、3番手にはC3タイヤのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が入った。
■アルファロメオ:周冠宇がソフトタイヤで最速タイム
終日走行を担当したアルファロメオの周冠宇は、合計133周を走り、午後に、最もソフト寄りのC5タイヤで記録した1分31秒610でこの日の最速となった。周は、セッション終了まで残り10分というところでピットレーン出口でギヤのトラブルに見舞われ、そのまま走行を切り上げた。周はこの日でプレシーズンテストでの走行を終了。最終日はバルテリ・ボッタスが担当する。
■レッドブル:ペレス初登場。フェルスタッペンはミディアムタイヤで2番手
レッドブルは午前にセルジオ・ペレス、午後にマックス・フェルスタッペンを走らせた。今回のテスト初登場となったペレスは76周を走行、C3プロトタイプタイヤでの自己ベストタイムで全体の14番手。フェルスタッペンは午後のセッションの序盤で全体のトップに立った。最終的にアルファロメオの周が最速タイムを出したが、フェルスタッペンはC3タイヤで1分31秒650と、C5タイヤの周とのタイム差はわずか0.040秒だった。フェルスタッペンにとってこの日がプレシーズンテストで走る最終日だった。
■アストンマーティン:好調アロンソが3番手タイム
アストンマーティンで終日走ったフェルナンド・アロンソは、130周のなかで午後にC3タイヤで1分32秒205をマーク、全体の3番手となった。前日の2番手に続き、再び速さを見せつけた形だ。レースドライバーのランス・ストロールが怪我によりテストを欠場するなか、3日目最終日のラインナップとして、午前にリザーブドライバーのフェリペ・ドルゴヴィッチ、午後にアロンソが走ることが発表されている。
■アルファタウリ:角田はロングランに取り組み、午前最多周回数を達成
アルファタウリでは、午前に角田裕毅、午後にニック・デ・フリースが走行した。角田は、ロングランを中心に行うなかで、午前セッションに参加したドライバーのなかで最多の85周を走り、C2タイヤで記録した1分35秒708で17番手。デ・フリースは74周のなかで、C4タイヤでの1分32秒222で4番手につけた。チームは、合計159周を走行して作業を進めることができ、非常に有意義な一日だったと振り返っている。
■ハース:ヒュルケンベルグがC4タイヤで5番手
ハースは、午前にケビン・マグヌッセン、午後にニコ・ヒュルケンベルグを走らせた。マグヌッセンは67周のなかで1分33秒442(C3タイヤ)を記録し、11番手。ヒュルケンベルグは68周を走行、ソフト寄りのC4タイヤを初めて装着し、このタイヤでマークした1分32秒466で5番手に入った。
■フェラーリ:サインツが午前最速「ポジティブな一日」
フェラーリのこの日のドライバースケジュールは、午前にカルロス・サインツ、午後にシャルル・ルクレールを走らせるというものだった。サインツは70周を走行、1分32秒486(C3タイヤ)で午前セッショントップ、全体では6番手となった。ルクレールは68周を走り、1分32秒725(C3タイヤ)で8番手だった。ふたりは、順調に周回数を重ね、作業を進められたことにポジティブなコメントをしている。
■ウイリアムズ:サージェントが最多154周でテストを終了
ウイリアムズのルーキー、ローガン・サージェントは終日走行、全ドライバー中最多の154周を走りこんだ。サージェントにとって、この日がプレシーズンテストで走る最終日であり、デビュー戦バーレーンGPに向けた準備に取り組んだ。午前セッションで、最もソフトなC5タイヤで記録した1分32秒549で、サージェントは全体の7番手となった。午前最速のフェラーリのサインツ(C3タイヤ)とは0.063秒差だった。
■マクラーレン:CEOが開発作業の遅れを認める
マクラーレンは午前にランド・ノリス、午後にオスカー・ピアストリを走らせた。ノリスは65周を走行、C2タイヤで出した1分35秒522で16番手。ピアストリは74周のなかで、C3タイヤで1分33秒175を記録し、9番手だった。CEOザク・ブラウンは、「現時点では、開発上で設定した目標をクリアしていない」と述べている。
■アルピーヌ:初期トラブルに見舞われるも合計108周を走行
アルピーヌのテストを、午前にエステバン・オコン、午後にピエール・ガスリーが担当した。オコンは49周を走り、1分33秒490(C3タイヤ)で12番手、ガスリーは59周において1分33秒186(C3タイヤ)を記録し、10番手となった。チーフテクニカルオフィサーのパット・フライは、プレシーズンテストで起こりがちな初期トラブルに見舞われ、それが作業に多少影響したと述べている。
■メルセデス:トラブルでストップ、走行時間を失う
メルセデスは、午前にルイス・ハミルトン、午後にジョージ・ラッセルを走らせた。チームにとって、テスト2日目はスムーズではなく、マシンバランスに苦しんだうえに、トラブルが発生し、貴重な走行時間を失った。ハミルトンは72周を走り、C3タイヤでの1分33秒954で15番手。ラッセルは、90分を残した段階でハイドロリックトラブルによりコース上でマシンをとめた。ラッセルの周回数は26周にとどまり、タイムは1分33秒654(C3タイヤ)で13番手だった。
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