レッドブルF1首脳、アルファタウリ売却報道に関し「株主がすべてを決める」と発言。成績不振は懸念材料と認める
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、レッドブル社がスクーデリア・アルファタウリの売却を検討しているとの報道はあくまでうわさにすぎないとコメントした。一方で、アルファタウリが十分な成績を挙げていないのは問題であるとして、株主が何らかの変更を行う可能性はあると示唆した。
2月25日、ドイツの『Auto Motor und Sport』が、レッドブル社の新経営陣は、現状では採算が取れないとして、アルファタウリのファクトリーをイタリアから、姉妹チームであるレッドブル・レーシングのファクトリーがあるイギリスに移すか、アルファタウリF1チームを手放すか、どちらかの策を取ることを考えていると報じた。アルファタウリは2022年にコンストラクターズ選手権9位に沈んだため、F1から得る分配金が下がることを、レッドブル本社は懸念しているということだ。
この報道に対し、レッドブルのスポークスパーソンは、アルファタウリとの関係が変わるような計画はないと発言した。
「現在の組織を変更する計画はありません」とレッドブルのスポークスパーソンが述べたと『Sky Sports F1』は報じた。
「レッドブル・テクノロジーは、アルファタウリにコンポーネントを供給し、レッドブル・パワートレインズは、彼らのチームと連携し、共に働きます」
一方で、この件について聞かれたマルコは報道はうわさにすぎないと述べたものの、株主がアルファタウリの運営について見直しを行う可能性はあると示唆した。
「通常、我々はうわさについてコメントすることはない」とマルコは『Sky』に対して語った。
「だが、アルファタウリが昨年コンストラクターズ選手権で9位という結果だったことに満足できないのは、当然のことだ。その手の判断は、すべて株主に委ねられる」
アルファタウリは、レッドブル・テクノロジーのパーツのなかから使用可能なパーツを利用し、レッドブル・パワートレインズがホンダ・レーシングの支援のもとで供給するパワーユニットを使用している。また、アルファタウリ/トロロッソは、長年、レッドブルのジュニアチームとして、若手ドライバーを育成する役割を担ってきた。しかし、現状では、そういった協力関係が十分な効果を発揮していないと、マルコは認めた。
「効率を高める方法を考える」とマルコは言う。
「ひとつのチームは世界選手権で勝利を収め、もうひとつのチームは9位どまりだ。つまりシナジーは適切に機能していないということだろう」
「リザルト全体が満足できるものでない。ビジネスに携わる人間として、我々の株主は、正しい決断を下すだろう」
「(セバスチャン・)ベッテルと(マックス・)フェルスタッペンは、アルファタウリ(トロロッソ)からレッドブルへと昇格した。だが、繰り返しになるが、チームがきちんとしたパフォーマンスを発揮していない場合、それはプラスにはならない。その状況について検討するのは、極めて理にかなったことだ」
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