メルセデスF1、元レッドブルCOOをシニアアドバイザーとして起用。チームの組織改善を目指す
レッドブルでチーフオペレーティングオフィサーを務めたジェイン・プールが、メルセデスのシニアアドバイザーに就任した。
かつてレッドブルの人事担当ディレクターも務めたプールは、パドックではよく知られた人物だ。バーレーンでは、プールがメルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフとともにいるところを目撃されており、チームは内部組織の改善のためにスペシャルアドバイザーとして彼女を起用したことを認めた。
2021年に導入されたF1の予算制限の実施に加え、メルセデスのシニアメンバーでチーフストラテジストだったジェイムズ・ボウルズの離脱もあり、ウォルフは適切な後継者計画を整えたいと強く望んでいることから、メルセデスはプールの専門知識を活かし、チームの将来に向けた舵取りの助力を得ることになった。
過去にウォルフは、メルセデスF1チームの内部組織の継承と、チームが前進を続ける原動力、また、強さと頭脳の流出に耐えうる力を持ち続ける必要性についてしばしば語ってきた。
「組織として、常にメンバーを失うことに備えておく必要がある」と先月ウォルフは語った。
「スタッフがレベルアップして職を離れたり、他のチームに移籍するといったことは何度もあった。それは我々が優れた人々を育成してともに仕事をしていた証だと思う」
「我々には90人のスタッフがいる。その一部はトップ層で常に現場に出ているわけではない。一部の人々は組織内で成長し、この6カ月で独り立ちした。それ以前はジェームズ(・ボウルズ)の指揮下にいた人々だ」
「今後のインフラに非常に満足している。大きな弱点が突然生まれ出たでたわけではない」
メルセデスは戦略部門の責任者だったボウルズの後任を入れていないが、ウォルフは、レースウイーク中にチームのピットウォールに何の変化も生じないようにしている。
興味深いことに、元F1ドライバーでベンチュリ・フォーミュラEチーム代表のジェローム・ダンブロジオが、プレシーズン中にチームのゲストとして来場しており、メルセデスのガレージでウォルフとともに時間を過ごしていた。ウォルフによれば、ダンブロシオは将来メルセデスと仕事をするかもしれない「友人」だという。しかしウォルフは、ダンブロシオに委ねられる可能性のある職務について詳細は語らなかった。
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