レッドブル・フォードとの連携を模索するマクラーレンF1。ブラウンCEOのファクトリー訪問を両チーム代表が認める
マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表は、同社CEOのザク・ブラウンが2023年2月にレッドブルのファクトリーを訪問したことを認め、レッドブル(フォード)を2026年以降のパワーユニット供給元の選択肢のひとつだと考えていることを明らかにした。
2026年シーズンからの新規則パワーユニット(PU)導入に向けて、F1ではパワーユニットの供給関係に再編の動きが出ている。レッドブルはフォードとの提携を発表し、現在協力関係にあるホンダは独立してパワーユニット製造者登録を行った。ホンダの参戦が実現するかは未定だが、すでに複数のチームとコンタクトを取っていることをHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長が明らかにしており、そのなかには現在メルセデス製パワーユニットを使用するマクラーレンも含まれていると噂されている。
2017年以来となるマクラーレン・ホンダの実現に向けた交渉はまだ初期段階にあり、マクラーレンは複数のパワーユニットサプライヤーと接触を試みている。英紙『Independent』は、マクラーレン・レーシングCEOのブラウンが2023年2月、ミルトンキーンズのレッドブル本部を訪れたことをレッドブルの広報担当が認めたと報じており、マクラーレンはレッドブル・フォードとの提携も模索していることが公になった。
そして2023年F1第1戦バーレーンGPの金曜会見では、改めて両チームの代表がこの話し合いについて認めることになった。
マクラーレンのステラ代表は「HPP(メルセデスAMG・ハイパフォーマンス・パワートレインズ)とは堅いパートナーシップを結んでいる」としながら、2026年に向けて他の選択肢を考えることは当然だと語った。
「同時に、ずっと先を見据えて、何ができるのかを理解したいと思うのは当然だ」
「だからそれは自然なことだと思うし、あまり驚くことでもないだろう」
一方レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーも「(ブラウンが)ランチに来たのかと思ったよ」とジョークを飛ばしつつ、「潜在的な顧客と話をすることは当然のことだ」とステラと同様の見方を示した。
ただし、この会見でホーナーは「現状において、我々が見る限りカスタマーのチームに供給することはお金にならない。儲からないビジネスだよ」とも語っている。仮に両チームの提携が実現すれば1993年以来のマクラーレン・フォードの復活となるが、マクラーレンとレッドブルの交渉はホンダ同様まだ初期段階にあるようだ。
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