フェラーリF1、車両コンセプト責任者サンチェスが突然の離脱。新シーズン開幕直後に技術サイドで新たな混乱

 

 スクーデリア・フェラーリの車両コンセプト責任者であるデビッド・サンチェスがチームを離れたことが分かった。
 過去2シーズン、事実上フェラーリのF1マシン設計と開発を担当してきたフランス人のサンチェスは、スクーデリアで10年以上勤続。2012年10月にマクラーレンから空力担当主任としてチームに加わり、2016年にはダーク・デ・ビールの後任として空力担当チーフに昇格した。
 その後、サンチェスは2019年に車両コンセプト責任者となるチーフエンジニアへ昇進。空力部門全体を率い、昨シーズンの『F1-75』と今シーズンの『SF-23』の作業を担当してきた。
 サンチェスは前任のチーム代表であるマッティア・ビノット体制下の主要人物のひとりであり、シモーネ・レスタとともに『SF-70H』を勝てるだけのマシンに仕立て上げ、2017年のチーム復調に貢献したと評価されている。
 サンチェスの突然の離脱は理想的なタイミングとは言い難く、フェラーリは2023年こそと臨んだ開幕戦バーレーンGPでレッドブル・レーシングに格の違いを見せつけられた後、いかにその差を縮めていくかという課題に取り組む最中での出来事だった。
 他チームから車両コンセプト責任者のような重職を他チームから迎え入れるには、情報漏えいを防ぐため長期間の”ガーデニング休暇”を要する。そのため、フェラーリが社内スタッフから短期的に後任を起用することとなるのはほぼ間違いないだろう。
 またサンチェスとしても、他チームで働く前には長いガーデニング休暇を取る必要があるが、次の行き先はまだ決まっていない。

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