ハードタイヤ使用義務がある予選新フォーマットにF1ドライバーたちは反対「メリットを感じない」とフェルスタッペン
F1は、5月にイモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPで、新しい予選フォーマットのテストを行うが、一部のドライバーたちは、予選方式を変更することの有用性に疑問を抱いている。
2023年F1スポーティングレギュレーションには、「“Alternative Tyre Allocation”(ATA/代替的なタイヤ配分)が、2023年チャンピオンシップシーズンのみ、最大2イベントで実施される。その改正が後の選手権に適しているかどうかを評価することが目的である」と記されている。
最初のテストはイモラで実施されるが、2回目についてはまだ決定していない。このトライアルは、ピレリがレースに持ち込むタイヤセット数を減らすためのF1の取り組みの一環であり、通常は週末のなかで1台あたり13セットが割り当てられるところ、ATAでは11セットに減らされる。その内訳は、ハードタイヤ3セット、ミディアムタイヤ4セット、ソフトタイヤ4セットと定められている。
現フォーマットでは、ドライバーは予選の3つのセグメントで使用するタイヤを自由に選ぶことができ、通常はソフトタイヤが選ばれる。しかし新たなフォーマットでは、Q1ではハードタイヤ、Q2ではミディアムタイヤ、Q3ではソフトタイヤを使用しなければならない。
開幕戦バーレーンGPの予選トップ3記者会見において、マックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、シャルル・ルクレールは、新フォーマットについてどのような意見を持っているか尋ねられた。
「イモラで気温が下がらないことを願っている。さもなければかなりトリッキーになるだろう。誰もが同じ条件だけどね」とフェルスタッペンは語った。
「僕はこういうことを予選でやる必要はないと思う。これについてのメリットを感じない」
「そういうやり方で刺激を与えるよりも、すべてのマシンの性能を近づけて、より競争を激しくするようにした方が、おそらくショーのためにはいいと思う」
フェルスタッペン同様に、ペレスも新システムには感心していない。
「これはショーのためだとしか思えない。今日の予選を見れば、全体的にかなり接戦だったので、こういうことをする必要はないと思う」とペレス。
「何も変える必要はない。一度試せばわかるだろう。でもうまくいっていることを変える必要はないと、僕は思う」
ルクレールも、同意見だが、新しいことを試してみるのは悪いことではないと考えている。
「それを変更することが必要だとは感じていないけれど、試して様子を見てみよう」とルクレールは語った。
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