「ノリスはフェラーリやレッドブルへの移籍を考えるかもしれない」低調なマクラーレンF1を懸念する声
『Sky F1』のコンサルタントを務めるカルン・チャンドックは、マクラーレンの2023年シーズンスタートが期待外れな結果に終わったことから、ランド・ノリスは他チームへの移籍を考え始める可能性があると主張した。
マクラーレン自体が認めているように、現時点でチームはMCL60に満足しておらず、チーム代表のアンドレア・ステラも現在のマシンはまだ十分な開発がなされていないと述べている。
4月28~30日の第4戦アゼルバイジャンにアップデートパッケージが投入される予定ではあるものの、それまでの間、マクラーレンは中団後方のポジションに追いやられることになるかもしれない。
さらに開幕戦バーレーンGPでは2台にトラブルが発生しており、信頼性の向上も必須となる。
ノリスはマクラーレンと2025年末までの契約を結んでおり、チームへの信頼を失ってはいないと先月明言した。しかし、チャンドックは、いずれノリスは他のビッグチームへの移籍を考えるようになると予想している。
「フェラーリやレッドブルへの移籍を考えるようになる者がいるとすれば、年若いランド・ノリスだろう。彼らのポジションを考えたらね」とチャンドックは『Sky F1』に語った。
「マクラーレンが彼を繋ぎ止めていることについては、シーズン前にも話した。(マクラーレン・レーシングCEO)ザク・ブラウンは、彼を4年間にわたって繋ぎ止めるという素晴らしい仕事をした」
「彼らが賢明なら、ある種の離脱条項を設けているのではないかと思う。その点が気になるね。たとえばマクラーレンが2年連続でコンストラクターズ選手権でトップ4入りできなかった場合、ランドには他の行き先を探すというオプションがあるかどうかというようなことだ」
「従来のトップ3チーム(に所属するドライバー)を除けば、フェルナンド(・アロンソ)とランドがトップ2ドライバーだ」
「彼(ノリス)はマシンをQ3に進出させるために奮闘している。そういう状態に彼は多少の不満を感じているのではないかと想像できる」
マクラーレンはウォーキングに位置する本拠のインフラを整備中であり、待望の新しい風洞は6月から使用できるようになる見込みだ。
だが、マクラーレンは現施設において「もっと多くのこと」ができるはずだとノリスは考えている。
「必要なものはたくさん持っていると思う。もちろん風洞やシミュレーターが新設されることは知っている。このふたつは、次のステップを踏み出す助けになることは間違いない。でも今すでに持っているもので、もっと多くのことをする必要がある」
「バクーで投入されるものは、シーズンのスタート時にあるべきものだった。トップチームになりたいのなら、これからできるパーツがすでにある状態でシーズンを始めるべきだった」
「でもそれまでは持っているものを最大限に生かして、ベストを尽くすだけだ」
「先は長いが、今シーズンどのような進歩を遂げることができるか、また、シーズン終盤に新たな風洞でどのように物事を確認し、最初のアイデアを得ることができるかを見ていくことになる」
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