危険なオーバーテイクの駆け引きを防止するため、ジェッダの3カ所目のDRS検出ポイントを変更/F1第2戦
FIAは、2023年F1第2戦サウジアラビアGPが行われるジェッダ・コーニッシュ・サーキットの3カ所目のDRSゾーン検出ポイントを後方に移動し、コースの最終コーナーの終わりに設置した。追いつ追われつの危険なオーバーテイクの駆け引きを防止するためだ。
最後のDRSゾーンの検出ポイントは、以前はジェッダのスタート/フィニッシュのメインストレートへ戻っていくターン27のヘアピンのブレーキングエリアに設置されていた。そのため、ヘアピンへのアプローチで突如減速して意図的にライバルを先に行かせ、その後メインストレートでDRSの恩恵を受けてフィニッシュラインを通過するという戦術が取られるようになった。
この策略は2021年のジェッダでの初レースで使われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の間で熾烈なトップ争いが繰り広げられた。フェルスタッペンは昨年も同じ戦術を用いて、同様に駆け引きを仕掛けたシャルル・ルクレール(フェラーリ)と戦った。
しかしFIAは、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が言うところの「追いつ追われつのゲーム」に終止符を打つことを選び、このゾーンのDRS検出ポイントを最後のヘアピンから170m先へ移した。
「DRSは非常にパワフルなので、実際にコーナーで加速するためにブレーキをかけるなど、ドライバー間で駆け引きが行われていたことがわかる」とホーナーは昨年のレース後に語っていた。
なお3カ所目のDRSゾーンのアクティベーションポイントは同じ場所にあり、他の2カ所のDRSゾーンに変更はない。
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