レッドブル、ガスリー&アルボン起用は早すぎたと反省? 経験豊富なペレスの活躍にチーム代表が「アンフェアだったかも」と発言

 

 レッドブルF1は2021年シーズンからマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてセルジオ・ペレスを起用。ペレスはチームでの地位を確立して契約を延長、2023年もチャンピオンチームのシートを維持している。
 そして今季の第2戦サウジアラビアGPでは、予選でフェルスタッペンがマシントラブルに見舞われる中でポールポジションを獲得したペレスは、決勝も危なげなく優勝。フェルスタッペンが2位までリカバリーしたことで、レッドブルは2戦連続のワンツーフィニッシュを飾った。
 ペレスがレッドブルに加入して以来、ワンツーフィニッシュはこれで7度目。2022年4月のエミリア・ロマーニャGPがその初回となるが、それ以前にレッドブルがワンツーフィニッシュを記録したのは2016年マレーシアGP(ダニエル・リカルド優勝、フェルスタッペン2位)まで遡らなければならない。その間、メルセデスが圧倒的なパフォーマンスを発揮していたという事情もあるが、レッドブルはリカルドの離脱以降、フェルスタッペンに近いパフォーマンスを発揮できるドライバーを探し続けてきたのだ。
 ペレスが定着する以前にはピエール・ガスリーとアレクサンダー・アルボンのふたりが非常に短いスパンで入れ替わっていたが、クリスチャン・ホーナー代表はペレスが経験を武器に地位を固めたことを考えると、前任のふたりのドライバーにとってはアンフェアなところがあったと認めた。
 ガスリーは2019年にレッドブルの姉妹チームであるトロロッソ(現アルファタウリ)から昇格。しかしパフォーマンスを発揮することができず、シーズン後半からトロロッソに戻されてしまった。
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 そしてレッドブルはガスリーよりもさらに経験の少なかったルーキーのアルボンを、シーズン後半から抜擢。だがそのアルボンも2020年に苦しみ、結局育成ドライバーではない”外様”となるペレスの起用につながった。
 ペレスは2021年にレッドブルへ加入すると当初こそ苦戦したが、マシンへの適応を進めてアゼルバイジャンGPで優勝するだけでなく、チームメイトのタイトル獲得にも大きく貢献。2022年の契約延長に繋がり、昨年は2勝を達成して2023年もレッドブルから継続参戦している。
 ガスリー、そしてアルボンらとペレスの比較もされていたが、ホーナー代表は、”今考えれば”この若手ふたりの起用には時期尚早な面もあったと、ドライバー陣容が固まらなかった時期についての考えを語った。
「チェコ(ペレスの愛称)の起用で鍵となったのは、彼の持つ経験だった。そしてそれ以前のふたりについては、アンフェアだったかもしれない」
 ホーナー代表はサウジアラビアGPを前にそう語っていた。

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