アルファタウリF1代表、レッドブルリザーブのリカルド代役起用を望まず「我々は若いドライバーに焦点を当てる」
アルファタウリF1のフランツ・トスト代表は、レッドブルでリザーブドライバーを務めるダニエル・リカルドを、アルファタウリから代役として起用することは「理論的には」可能だと認めながら、チームの性格上それは望んでいないと語った。
2022年いっぱいでマクラーレンとの契約を早期解除したリカルドは、4年ぶりに古巣へと戻ってきた。レッドブルでの仕事はおもにマーケティング活動やシミュレーターでのテストになることが明かされているが、リザーブドライバーであるリカルドは、マックス・フェルスタッペンやセルジオ・ペレスの代役としてレースに出場する可能性もある。
さらに『The Race』が報じたところによると、アルファタウリ代表のトストは、自チームのレギュラードライバーに不測の事態が生じた場合にも、代役としてリカルドを選ぶことが「理論的には」できると認めた。これまでもアルファタウリは独自のリザーブドライバーを起用することはせず、レッドブルとドライバーを共有するような体制をとってきたが、リカルドも同じような状況にあるようだ。
これまでレッドブルとアルファタウリは、リザーブドライバーをレースに起用した例が多くみられる。彼らは病気や怪我だけでなくレギュラードライバーの成績が振るわないときにも積極的にシートを交換しており、近年ではリザーブドライバーだったピエール・ガスリーがダニール・クビアトの代役として当時のスクーデリア・トロロッソからF1デビューを果たしている。
しかし、リカルドがアルファタウリからレースに出る可能性は極めて低いと言えそうだ。第一にリカルドは今シーズンを休養に当てることを宣言しており、リザーブとして待機するのは限られたグランプリにとどまることが決まっている。そしてさらに決定的なのは、彼のようなベテランを起用することは、育成を主眼に置くチームの理念にそぐわないとトストが考えていることだ。
「理論的にはそれは可能だが、現実的に私は望んではいない」
「なぜなら、リアム・ローソンやアイザック・ハジャルなど、若いドライバーが他にいるからだ。我々はおもに若いドライバーに焦点を当てることになると思う。なぜなら、それが我々の哲学にあっているからだ」
レッドブルは今シーズン、ハジャル(ハイテック)、ジャック・クロフォード(ハイテック)、ゼイン・マロニー(カーリン)、エンツォ・フィッティパルディ(カーリン)、岩佐歩夢(ダムス)、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)の6人のドライバーをFIA F2に送り込んでいる。このうちハジャルとマロニーのふたりに加え、昨年のF2でランキング3位に輝き、2023年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するローソンがリザーブドライバーに指名されている。
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