メルセデスF1代表、スプリントのフォーマット変更に慎重な姿勢「エンジンやタイヤなどの問題解決が必要」
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、F1がスプリントレースの週末フのォーマットを微調整するのに保守的なアプローチを取るよう促している。
伝えられるところによると、30分間のスプリントレースに独自の予選セッションを設けるという変更をF1の全チームが支持しているという。その内容は、金曜午前にフリー走行を行い、午後には予選を実施してメインレースのグリッドを決める。そしてスプリントのスタート順を決めるためのさらなる予選セッションを行うというものだ。
今シーズン6回行われるF1のスプリントの週末に導入される見込みのフォーマット変更は、4月25日に行われる次回の世界モータースポーツ評議会で決定すると見られているが、この日は第4戦アゼルバイジャンGPでの1回目のスプリントレース開催のわずか3日前だ。
ウォルフはF1のCEOであるステファノ・ドメニカリが推進している変更と新たなアイディアについて議論することに前向きだが新たな規定を早々と採用することについては警告を発している。
「我々は同じ目標を共有している。スポーツが継続的に順調に発展し、観客を増やすことを望んでいる」とウォルフは最近オーストラリアで説明した。
「我々は最良の原則が何であるか、共通の分母を見出す必要がある」
ウォルフは対話に前向きな一方で、現在の提案には解決が必要な多くの未決事項があると考えている。例としては、タイヤの仕様やエンジンの割り当てといったことだ。
「私はより保守的な立場だ。私は予選、グランプリ、素晴らしい賞を好んでいるが、我々はスポーツの方向性についてもオープンマインドでいなければならない。スプリントレースのいくつかは素晴らしかった」
「だからステファノがよいと判断したものがなんであれ、彼は何が観客にとっていいのか、ブランドにとっていいのかということについてすべてのデータを用意してくるだろうと思う。そして我々は微調整を行うのに野球のバットを使うようなことはせず、スタンレーナイフを使うように行うのだ」
「私は2回の予選セッション自体は悪いものだとは思わないが、現在の(予選の)フォーマットに固執したとしても、このエンジンマネージメントでは不可能だろうし、ピレリには十分なタイヤがないと思う。そうしたことを解決する必要がある」
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