3週間の休みに対し肯定的な意見「冬の間に懸命に仕事をしたスタッフにとっても助けになる」とアルピーヌF1代表
アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、今年の4月に3週間の間が空いたことは、F1の将来のスケジュール管理において「推進すべきことかもしれない」と述べている。
新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなる上海でのF1中国GPは、今週末の4月14〜16日に予定されていた。しかし中国では新型コロナウイルスの感染者数が問題となっていたことから、中国のF1プロモーターとF1上層部は、賢明にもグランプリを中止することを選択したため、カレンダーに3週間の間ができた。
今シーズンは史上初めて23戦が行われることから、チームとクルーは今月末のバクーから7月末のF1のサマーブレイクまで、過酷な日々を送ることになる。そのためサフナウアーは、F1が春休みを設けて毎年のカレンダーに中休みを作ることもできると考えている。
「この休みは計画されていたことではなかったが、多くの連戦やトリプルヘッダーが行われる23戦で構成されたカレンダーのなかで、今、3週間の休みがあり、8月とクリスマスにも3週間の休暇があるのは素晴らしいことだ」とサフナウアーは主張した。
「幸運にも、こうすることがよいことだという知識を得られたかもしれない。将来に向けて計画的に行うべきことかもしれない」
「シーズンがスタートしたばかりなのはわかっているが、シーズンの始まりだけのことではない。なぜなら冬の間も多くのスタッフが懸命に仕事をしてテストに向けてマシンの準備をする。そしてレースが始まり、今少しの休みを取ることは、これからに向けて助けになるだろう」
「そして8月にまた休暇がある。これは推進するべきことかもしれない」
ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも、サフナウアーの意見に同意した。現在の休みは、チームスタッフがアゼルバイジャンGPからベルギーGPまでの過酷なスケジュールに備えて充電する役に立つという。
「少しの休みを取る機会がある。残りのシーズンは過酷なものになるからだ」とシュタイナーは語った。
「私はスタッフに言った。『この3週間は休んで何もしないように。私も何もしない』とね」
F1ドライバーたちはというと、フェラーリのシャルル・ルクレールもF1の春の中休みを喜んでいるが、それは個人的な利益のためではない。ルクレールはむしろこの期間を、難しい2023年シーズンのスタートを切ったフェラーリが団結して行動する機会だと見ているのだ。
「チームとして僕たちが置かれた状況から、この休みをできる限りの作業をする機会だと捉えている。アップグレードを可能な限り早く投入し、今シーズン、希望どおりの早い時期に競争力を高めるためだ」とルクレールはコメントした。
「まだシーズンはとても長く、3戦しか終わっていない。だからトップに戻るための意欲は高まっている。そしてこの3週間をできるだけベストな形で使うつもりだ」
マクラーレンのルーキーであるオスカー・ピアストリは、F1の中休みはシーズン最初の3戦における自身のパフォーマンスを評価する機会になると述べている。
「僕のF1キャリアの最初の3戦を振り返り、何がうまくいって何がそうではなかったのかを理解するいい機会だ」とピアストリは語った。
「それに残りの期間のために少しリセットできる。誰にとってもいいことだと思う」
「もちろん順調だったらその勢いを維持したいと思うだろう。でもそうでなかったらリセットするいいチャンスだ。だから休暇をアドバンテージとして使うことになると思うよ」
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