F1新規参戦チームの”上納金”、2億ドルから大幅値上げ?「数年前とは状況が大きく異なる」
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1の健全化とチームの価値が上昇していることから、新規チームに求められる参入コストが上昇する可能性があると示唆した。
FIAは2月から、F1への新規参入を希望するチームの申請プロセスを開始。すべての申請を評価した後、6月に結果が出される予定である。
新規参入が認められた場合、既存の10チームに対して2億ドル(約267億円)もの参入コストを支払う必要がある。これはチームが増えることにより、既存チームが受け取るはずだった利益が”希釈”されることを防ぐためのお金であり、既存チームが被る潜在的な損失を反映した金額になっていると公式に発表されている。
それは前回のコンコルド協定締結時のウイリアムズなど、チーム価値の下限を目安にしているとも言われている。
しかし予算制限やNetflixのドキュメンタリー、新型コロナからの立ち直りもあって、F1は当時よりもはるかに健全な状態にある。それに応じてチームの価値も上昇しているのだ。
既存のチームは、参入コストを既存チームの理論的価値と実質的に等しくなるよう、金額の引き上げを求めており、その額は6億ドルにのぼるとも噂されている。
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ドメニカリは、新規参入チームはF1に付加価値をもたらさなければならないと主張してきたが、2億ドルという額が合意された頃とは時代が変わったと強調した。
「別のチームを加えるというプロセスを、FIAが開始した」
そうドメニカリはF1の投資家たちに語った。
「我々のガバナンス、我々のコンコルド協定にも、それを実施する余地がある」
「しかし技術的な観点、スポーツ的な観点、財政的な安定性、そして新しいチームがF1に価値を与えるかどうかという大局的な観点から、評価をしなければならない」
「振り返ると、いわゆる希釈防止のための支払いは、ほんの数年前に2億ドルとされた。当時は、このビジネスの価値がこれほどまでに上昇するとは誰も予想していなかったからだ」
「現在、状況が全く異なるのは確かだ。そして、このビジネスを最善の方法で守り、より大きな視野を持つことが我々の義務なのだ」
現在、アンドレッティ・キャデラックが最も良く知られた新規参入候補チームであるが、ドメニカリは他にも参入に興味を示しているチームがあると強調した。
「現在、参入したいと思っているチームはたくさんある」
「他のチームよりも声が大きいチームもあれば、もっと静かなチームもあるが、彼らは本当に興味を示している」
「誰かがそれを評価しなければならない。我々はそのプロセスの一部であり、適切な時期に正しいことをするつもりだ」
現在のF1オーナーであるリバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOも、ドメニカリの考えを支持し、チームの価値がいかに上がっているかを指摘した。
「2億ドルの話に戻るが……」
「11番目のチームだったマノーは、我々がF1に参入する直前(2016年末)に、英国で行政処分を受け、1ポンドで売却された。 …読み続ける
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