渾身の”逃げ”を成功させ、アゼルバイジャンGPを制したペレス。ウォールにヒットも無傷「運がよかった」と安堵
F1アゼルバイジャンGPの決勝レースを制したのは、レッドブルのセルジオ・ペレスだった。ペレスはレース中、ウォールに右フロントを接触させるシーンもあったが、これによりマシンにダメージが及ばなかったのはラッキーだったと語った。
ペレスは34周目にターン15の入り口でアウト側のウォールにヒット。マシンへのダメージが危惧された。本人もかなりの衝撃を感じたようだが、無傷だったのは幸運だったという。
「結構激しい衝撃だった」
ペレスはそう語った。
「それでも、右フロントが壊れなかったのは、少し運がよかった」
ペレスは今回のレースを3番グリッドからスタート。レース序盤にフェラーリのシャルル・ルクレールをオーバーテイクし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2番手に上がった。
フェルスタッペンは、アルファタウリのニック・デ・フリーズがストップしたことによりイエローフラッグが振られた際にピットインし、タイヤを交換。しかしこのイエローフラッグは後にセーフティカーへと切り替えられることとなり、このタイミングでピットストップしたペレスとルクレールが、フェルスタッペンの前に立つことになった。
レース再開後はペレスが首位を快走。フェルスタッペンはルクレールを抜き、ペレスに迫ったが、ペレスはその差をしっかりとコントロールし、チェッカーまで逃げ切ってみせた。これで今季2勝目。アゼルバイジャンGPも、2021年に次ぐ2勝目ということになった。
「今日は本当にうまくいった。なんとかDRSトレインに留まり、マックスにプレッシャーをかけることもできた」
そうペレスは語る。
「最初のスティントは、僕らの方がデグラデーションの面で優れていたようだった」
「その後セーフティカーが出動して、隊列が一気に詰まった。そこからハードタイヤを履いての別のレースがスタートした」
「僕らは非常に接近していたと思う。最大限にプッシュした。僕らは共に、プッシュしていた時にウォールに数回ヒットした」
「マックスがレース中ずっとプレッシャーをかけてきたから、難しいレースだった。でも、僕らは彼をコントロールすることができた」
ペレスは前日のスプリントでも勝利したため、ドライバーズランキングにおけるフェルスタッペンとの差を6ポイントにまで縮めた。
なお敗れたフェルスタッペンは、マシンのバランスに苦労したため、チームメイトを脅かすほど接近することはできなかったと語った。
「もちろん、セーフティカーのタイミングは少し不運だった。もう一度プッシュしなければならなかったんだ。DRSを使えるようにするため、近付こうとしていた」
そうフェルスタッペンは説明する。
「そのせいで、タイヤが少しオーバーヒートしてしまった」
「そしてバランスに関しても、一貫性を保つのに苦労していから、色々なツールをいじっていたんだ」
「それで整えることができたから、最後の10周はかなり良かったと思う。でも、時すでに遅しだったんだ」
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