WRC、ある”3メーカー”が最高峰クラスへの新規参戦を検討中。鍵となるのは「自動車のミライ」と寄り添う新規定?

 

 世界ラリー選手権(WRC)の最高峰クラスには、現在3つの自動車メーカーが参戦を検討していると言われている。WRCは以前から4メーカーでの選手権を希望しており、少なくとも候補から1メーカーを引き込むためには、市場動向を見つつ新レギュレーションを決めていく必要があると考えている。
 シトロエンのワークスが2019年末にWRCから撤退して以来、WRCの最高峰クラスにはトヨタ、ヒョンデ、M-スポーツ・フォードの3メーカーが参戦。少なくとも2024年末までは、この3メーカーの継続参戦が約束されている。
 2022年に導入されたハイブリッドマシンと100%持続可能燃料を使用する”Rally1規定”は新たなブランドを誘致することを目的としていたが、2024年まで続くこの現行規定下では、今のところその目的を達成できていない。
 ここ数ヵ月、FIAとWRCは2025年以降の新規定と、2027年以降のシリーズの道筋を決めるため、世界中の自動車メーカーと対話を重ねてきた。
 昨年報じた通り、既にRally2へ参戦するフォルクスワーゲングループ傘下のシュコダ、ルノー傘下のアルピーヌがWRC参戦に関心を示している。またアバルトやアルファロメオ、クライスラー、シトロエン、ダッジ、DS、フィアット、ジープ、ランチア、マセラティ、オペル、プジョー、ボクスホールといったブランドを所有するステランティスグループもWRCへの参戦を検討中のメーカーリストに名を連ねている。
 WRCのシニア・スポーティングディレクターであるピーター・トゥールは、参戦の可能性があるメーカーが3社いることを認め、新規定の策定を行なう中で、話し合いを続けていると明かした。
「我々はそれに取り組んでいる。アンドリュー(ウィートリー/FIAラリーディレクター)と共に、競技と近しいメーカー全てに話をした」
 トゥールはそうmotorsport.comに語った。
「我々は現在、ふたつの選択肢、もしくは3つの選択肢を持っていて、話を続けている。確証がある訳でもないため、実現する可能性があるまでは公言しないが、4つのメーカーがいれば完璧だろう」
「まず、WRCは全てのメーカーの参戦を歓迎するが、我々には誰がどのようにアプローチするかという戦略がある。FIAと共にやっていくんだ」
「我々は(規定に関して)いくつか提案を行なうことはできるが、決定はFIAが行なうモノだ」
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