フェルスタッペンがミディアムスタートを選択しても「パフォーマンスはほぼ同様だったと思う」と代表/F1第5戦
レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、F1第5戦マイアミGPにおいて、マックス・フェルスタッペンがセルジオ・ペレスのようにミディアムタイヤからハードタイヤへ変える戦略を選んでいたとしても、ペレスを破ってチェッカーフラッグを受けただろうと考えている。
ペレスは、ポールポジションを活かすためにミディアムタイヤでレースをスタートすることを選んだ。ペレスは20周目にハードタイヤに切り替えたが、一方のフェルスタッペンはレースをハードタイヤでスタートして45周という長距離を走行し、その後ミディアムタイヤでの12周の短いスティントの間に優勝を決めた。
興味深いことに、レッドブルのシミュレーションでは、ミディアムタイヤからハードタイヤへ交換するペレスのプランが有利であり、3秒差で勝利するだろうと予測されていた。しかし2度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンは、ハードタイヤでずば抜けた走りを見せ、ピットストップからの復帰後にはチームメイトとたった数台分の距離にあった。
その後ペレスを追い抜いたのは当然のことだった。しかしホーナーは、フェルスタッペンがミディアムからハードに変えたとしても、結果は同じだっただろうと述べた。
「彼が他の戦略をとっていても、今日のパフォーマンスはほぼ同様だったと思う」とホーナーは語った。
「予選後の彼は当然ながら苛立っていたと思う。彼はミスをしたが、その後挽回するチャンスがなかったのは明らかだ」
「そして今日レースに臨むにあたって彼は自信を持っており、少し違うことをしたいと考えていたと思う」
フェルスタッペンと彼のエンジニアたちは、理論的にはより遅い戦略を選んだが、ホーナーは彼の自由にさせた。
「戦略についてはもちろん話し合いが行われる。すべての数値は一夜のうちに計算され、長所と短所の比較評価を行った」
「マックスと彼のエンジニアリングチームは、今日それを試してみたいと強く願っていた。私は喜んで承認し、それがやりたいことならば構わないと言った」
レース後、ペレスはミディアムタイヤが予想よりもはるかに弱かったことがわかり、彼の勝利のチャンスが損なわれたと語った。しかしホーナーはペレスの主張を退けた。
「最初の10周で彼は非常によくペースをコントロールしていたし、右フロントに神経質になっていたと思う。我々は他のチームがグレイニングを起こし始めているのを目にしていた」とホーナーはコメントした。
「彼は右フロントを守るために自分自身とマシンでうまくドライビングしていたと思う。その後、最初の10周後にプッシュを初めてリードを築き始めた」
「今となってはだが、もし彼がレースをもう1度見たら、第1スティントでもっと激しくプッシュするだろう。ミディアムタイヤは実際には非常にいいタイヤだったことがわかっていた。フェルナンド(・アロンソ/アストンマーティン)がかなり長い距離(ピットストップまでの25周)を実際に走行するのを目にしたからね」
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