レッドブルF1首脳「デ・フリースの改善を待つ」と解雇を否定も「万一の場合の後任候補はローソンか岩佐」
レッドブルF1のモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、アルファタウリのルーキー、ニック・デ・フリースは改善する必要があると認めたが、近いうちに解雇する計画はないと断言した。また、外さなければならない場合でも、デ・フリースの後任候補は、レッドブルのサードドライバーであるダニエル・リカルドではなく、レッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソンか岩佐歩夢であると述べた。
デ・フリースはFIA F2とフォーミュラEでタイトルを獲得、昨年のイタリアGPでのF1デビュー戦では見事な走りで入賞を果たしており、初のF1フルシーズンには大きな期待がかかっていた。しかし今季序盤5戦では、F1での3年目を送る角田裕毅に予選でも決勝でも大きく引き離され、ミスによるクラッシュも何度か喫している。
そのため、デ・フリースがシーズン途中にリカルドと交代するのではないかという憶測が一部でささやかれるようになった。しかしマルコは『F1 Insider』のインタビューにおいて、デ・フリースには向上のための時間を与えると語った。
「次の3戦では何も起こらない」とマルコは述べている。
「デ・フリースと話した。彼も我々と同じ意見だ。改善する必要がある。チームメイトの角田裕毅は素晴らしい仕事をしており、彼との差は大きすぎる」
「サッカーの言葉で言うと、ニックにはイエローカードを提示されたが、まだレッドカードは出ていない。彼が改善すれば、ドライバー交代という話はない」
マルコは、デ・フリースに改善が見られない場合の後任候補の筆頭はリカルドではなく、レッドブル育成ドライバーのなかから選ぶとも述べた。
「もし最悪の事態に陥ったなら、我々はレッドブル傘下の若手ドライバーたちに頼ることになるだろう。具体的には、リアム・ローソンと岩佐歩夢のことを指している。リカルドは対象ではない」
ローソンは2022年にFIA F2選手権でランキング3位を獲得した後、2023年には全日本スーパーフォーミュラ選手権に初参戦、デビュー戦で優勝し、現在ランキング3位に位置している。岩佐は今年FIA F2での2年目を戦っており、現在ランキング3位でタイトル争いに加わっている。
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