ベッツェッキ、今季2勝目は予想外だった? ランク首位に急接近も「チャンピオン争いは考えていない」

 

 MotoGP第5戦フランスGPで勝利したのはVR46のマルコ・ベッツェッキ。シーズン2勝目を挙げたことでランキング首位に近づいたが、まだチャンピオン争いについては考えていないという。
 ベッツェッキはフランスGP決勝で、序盤はトップグループ内でポジション争いを繰り広げると、11周目に先頭に浮上。そこからはライバルを引き離すハイペースな走りを見せ、最終的に4秒以上の大差をつける独走優勝を果たした。
 今回ベッツェッキが勝利した一方で、ランキング首位のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は転倒し、リタイアを喫している。その結果、ベッツェッキはランキング首位まで1ポイント差まで迫ることとなった。
 ベッツェッキはまだMotoGPクラス参戦2年目にもかかわらず、既にチャンピオン争いの一翼を担う存在となっている。ただ本人としては、まだMotoGPの頂点を争えるかどうかを考えるのは時期尚早だと語っている。
 タイトル争いに関する自身の見解について変わったところはあるかと彼に尋ねると、次のように彼は答えた。
「そうだね、今ペッコ(バニャイヤの愛称)に近づいているのは良いことだ」
「でも正直、僕はまだチャンピオンシップについては考えていないんだ。まず第一に、レースウィーク中にスプリントと決勝があることで、状況が急速に変わってしまうことも起こりやすくなっている」
「だからこの感じで週末のレースごとに、最高のチームの皆とバイクを楽しんで、戦い続けていきたいと思っているんだ」
「次はムジェロ(イタリアGP)になるけれど、また素晴らしい週末になってくれるだろう」
 なおベッツェッキは土曜日に行なわれたスプリントレースでは7位フィニッシュだったが、決勝に向けてはより改善して挑んでいけると考えていたという。ただ、”優勝争い”までできるとは期待していなかったと語った。
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