F1チームとドライバー、洪水被害のエミリア・ロマーニャでのグランプリ中止の選択を支持「正しく、責任のある対応」
5月19日(金)から5月21日(日)にかけて開催が予定されていたF1の2023年シーズン第6戦エミリア・ロマーニャGPは、豪雨による深刻な洪水被害によって中止が決定された。
この判断について、F1チームとF1ドライバー側は全面的な支持を示している。
F1は5月17日(水)の午後、「FIA会長、関係首脳陣、イタリア自動車クラブ会長、エミリア・ロマーニャ州長と市長、プロモーター」と話し合った結果、エミリア・ロマーニャGPの開催が中止されることを認めた。
F1側は声明で次のように述べている。
「この決定は、ファンやチーム、スタッフのために安全にイベントを開催することができないからであり、この地域の町や都市が直面している状況を考えれば、正しくて責任のある行動だ。この困難な時期に、自治体や医療機関にこれ以上の負担をかけることは正しいことではない」
豪雨によって舞台となるイモラ・サーキットに隣接するサンテルノ川が氾濫する恐れがあり、5月16日(火)午後には、予防的な措置としてサーキットからの避難指示が出されていた。
各チームはサーキット入りができない状態であり、17日の段階ではサポートパドックやテレビ放送用の施設が浸水している様子がソーシャルメディアにアップされていた。
5月頭から続く豪雨により、イタリア既に2名の死亡が確認されている。今週末も洪水や土砂崩れに対する気象警報が発令され、さらに死者などの被害が出ているとの情報もある。
こうした状況を受け、中止が決まったエミリア・ロマーニャGP。チームとドライバーはこの決定を支持すると共に、被災地に住む人々の安全の確保を訴えた。
メルセデスのルイス・ハミルトンは次のように語っている。
「今はエミリア・ロマーニャのみんなが安全でいられるように、みんなが支え合えることを願っている」
「この悲劇に見舞われた人々、そして現地で活動する救助隊に思いを寄せている」
「僕ら全員は、安全が第一であることを認識している。次のレースでみんなに会うのが待ち遠しい」
また、フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは次のように語っている。
「スクーデリア・フェラーリで働く全てのスタッフを代表して、この恐ろしい被害に影響を受けた人々に深い哀悼の意を表したいと思う」
「エミリア・ロマーニャは我々の故郷であり、人々が今どんな思いをしているのか見ていると胸が痛む」
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