レッドブルF1代表、RBPTについて「将来的に他チームにPUを供給する能力はある」と言及
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーによると、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)は自社のふたつのF1チームに集中するが、いずれは他のチームへパワーユニット(PU)を供給することができるだろうと述べている。
レッドブルと姉妹チームのアルファタウリは、現在はホンダから供給を受けたパワーユニットを使用しているが、この契約はF1が新しいパワーユニットレギュレーションを導入するのに先立って2025年末に終了する。その後の2026年からは、両チームともRBPTが開発したパワーユニットを装備する。RBPTはフォードから情報提供を受け、バッテリーやハイブリッド技術など他の技術面のサポートを得る。
2026年はF1のパワーユニットサプライヤーの予算制限が始まる年であり、チームの予算制限と並行して制約を受けることになる。しかし、将来の制限に向けて一部の人材を削減する必要がある他のチームとは対照的に、RBPTは制限に応じて人員を増強することができる。
「現在は予算制限がある」とホーナーは『Racingnews365』のインタビューで説明した。
「そのためとにかく予算を抑えなければならなかったシャシーとは違い、このやり方で制限に沿ってビジネスを形作ることができている」
今年3月、ホーナーはマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンと会い、RBPTとマクラーレンのエンジン供給契約について話し合ったことを認めた。また、ホーナーは名を明かさなかったが、別のF1チームもRBPTに接触しているという。だがホーナーは、RBPTは最初のうちはレッドブルのチームのみに集中するだろうと主張している。
「最初は2チームのみへの供給にとどめるだろう。新規参入のエンジンマニュファクチャラーであるスタートアップとして、それ以上手を広げるのはやり過ぎだと思うからだ。まずはレッドブルの2チームへのサービスに集中したいと考えている」
「他のチームから多くの関心が寄せられており、少なくとも2チームが興味を示している。だがまだ我々はその準備ができていない」
しかしホーナーは、この先RBPTは他のチームへ供給を行う能力を持つだろうと認めた。
「将来的に他のチームに供給する能力を我々は持っているが、最初の数年はレッドブルが所有するチームだけに集中し、競争の激しい環境下でビジネスやトラックサイド・オペレーション、その他エンジン供給と納入に関するすべてのことを確立したい」
F1のレギュレーションによると、F1のエンジンサプライヤーがあるチームへの供給を拒否した場合、RBPTを含むすべてのマニュファクチャラーは、FIAから契約を結ぶよう要請される可能性があるという。だがホーナーは、RBPTにとってそのようなケースが起きる可能性は低いと考えている。
「彼らはそうできる。かなりの数のマニュファクチャラーが手を引かない限り、新入りにそうする可能性は低いだろう。レギュレーションには要請された場合に義務が発生するとあるが、その確率はゼロだと思う」
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