F1 Topic:F1とクルーズ船サービス提供会社がタッグ。最終戦でホテルシップを用意、ファン向けの特別体験も
今シーズンの開幕直後、F1は世界有数の海運会社であるMSC(Mediterranean Shipping Company/地中海海運会社)の子会社であるMSCクルーズと、グローバル・パートナーシップを強化し、宿泊、レース観戦などを含むパッケージ商品の販売を開始したと発表した。
MSCクルーズは、スイスを本拠地とするクルーズ船サービス提供会社で、豪華客船によるクルーズ旅行サービスで定評があり、世界100カ国以上に就航してハイエンドな体験を顧客に提供している。
MSCクルーズが海上でハイエンドな顧客サービスを行っているのなら、陸上で同様のサービスを行っているのがF1だ。海と陸の王者が手を組むことで、双方の顧客を開拓できるというメリットがある。
第5戦マイアミGPでは、F1とMSCクルーズの提携に関するイベントが開催され、今年の最終戦アブダビGPのレース・ウィークエンドに合わせてアブダビ・クルーズ・ターミナルに『MSCビルトゥオーサ』(17万7000トン)を停泊させ、ホテルシップとして利用することが発表された。
このサービス科のなかには究極のF1ファン向けに『エクゼクティブ・スイート+F1エクスペリエンス』(1人2250ドルから)も含まれ、サーキット内の特別なエリア『ターン1スイート』での観戦のほか、3日間有効のパドッククラブへのパス、ピットレーン・ウォークやフラットベッド・トラックでのガイド付きトラックツアー、F1ドライバーやアンバサダーらも姿を見せる船内レストランやバーでのひと時など、ファン垂涎の特別な体験が含まれるという。
この発表会は、参加者やパドックで仕事をしているレース関係者に抽選券が配られており、抽選で1名にペアでMSCクルーズを体験できることになっていた。
F1とMSCクルーズによる発表がひととおり終了すると、イベントはクライマックスの抽選会へ。当選番号である「42」番が場内にアナウンスされるが、会場内には当選者がいない。そんなとき、会場の向かい側にあるアルピーヌのガレージ裏から歓声が。なんと、アルピーヌのスタッフの中に42番の当選番号を持っている者がいて、急きょ会場へ呼ばれ、当選番号を差し出す。42番であることを確認した主催者はクルーズ体験の目録を当らん者に渡した。
当選したのは、アルピーヌでトラッキーを務める「マリブ」という愛称で親しまれているデビッド・ベイリー。MSCクルーズというサプライズ当選にチームの仲間たちも大興奮。目録を持ち帰ってきたベイリーを取り囲んでいた。
それにしても、このベイリー、この日はピットウォークに参加していたファンがガレージに入ってこないよう門番をしていた。その数時間後に、こんなプレゼントが贈られるとは、夢にも思っていなかったことだろう。
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