停滞するチームを非難したアルピーヌCEO、オコンの表彰台獲得を喜ぶ「チームのためにも嬉しい」/F1第7戦
アルピーヌF1のローラン・ロッシCEOは、先週末のF1第7戦モナコGPでチームが優れたパフォーマンスを見せたことについて、称賛の言葉を口にした。
エステバン・オコンがモンテカルロの市街地コースで非の打ち所のない積極的なレースを展開し、チームに2021年のカタールGP以来の表彰台をもたらした。チームメイトのピエール・ガスリーも7位でフィニッシュし、アルピーヌの獲得ポイントを押し上げた。
総合的にみて、こうした成果がロッシのチームへの信頼を高める方向に作用したことは間違いない。ロッシは近ごろ、チームが結果を出せないことについて厳しく批判し、クルーのプロ意識や考え方、任務遂行能力に疑義を呈したところだった。
ロッシが公に酷評したことで、チームには激震が走った。ロッシはチームが早急に立ち直らなければ何かしらの改革を行うと警告することまでした。しかしロッシは、オコンとガスリーにはアルピーヌ不振の責任はないと明言した。
「嬉しく感じている。チームのためにも嬉しい」とロッシはモナコでのオコンの表彰式に先立ち、『Reuters』に語った。
「毎回3位でフィニッシュすることを求めたりはしない。それは非現実的だ。そうなったら嬉しいことだが、そこに行き着くためにはまだたくさんの課題がある」
「だが、ドライバー、エンジニア、メカニックはもちろん、サーキットやエンストン、ビリー(ビリー・シャティヨン)の拠点にいる全員が真剣に仕事に専念し、今週末のような力強いパフォーマンスをもたらしてほしい」
アルピーヌは困難な状況から完全に抜け出したわけではない。チーム代表のオットマー・サフナウアーも、エンストンでチーム体制の見直しが進行中であることをモナコで認めた。しかしモナコでチームが堅実な成果をあげたことで、ロッシの懸念が部分的にでも解消し、アルピーヌのクルーも激しいプレッシャーから多少なりとも解放されたことを期待したい。
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