レッドブルから新TDを迎えるマクラーレンF1。スタッフ起用とPU供給の可能性に「関連性はない」と代表が明言
マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレア・ステラは、チームが最近レッドブルのエンジニアのロブ・マーシャルを獲得したことと、レッドブル・パワートレインズ(RBPT)とエンジン供給契約を締結する可能性の間には、“何の関連もない”と述べている。
2024年1月からマクラーレンに加入するマーシャルは、レッドブル・レーシングで17年を過ごしているが、特にチームのチーフエンジニアリングオフィサーとして知られている。マーシャルはピーター・プロドロモウとデイビッド・サンチェスとともに、マクラーレンF1のテクニカルエグゼクティブチームの一員として仕事をすることになる。彼ら3人は全員ステラの直属だ。
この人事のニュースを受けて、レッドブルとマクラーレンが見返りとしてパワーユニット供給契約を結ぶのではないかといううわさが流れた。今年始め、マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンはレッドブルを訪れ、RBPTとのエンジンパートナーシップの可能性について、クリスチャン・ホーナーと予備的な会談を行っていた。
マクラーレンとメルセデスの現在の契約は2025年末で終了する。ブラウンはF1が新たなエンジンレギュレーションのプラットフォームを導入する2026年に向けた、チームの選択肢を検討している。マーシャルのマクラーレン加入とチームのエンジン計画の間に関連性があるのではないかとの質問に対し、ステラは両者の間に関連性はないと明言した。
「関連性はないと、確実に言うことができる」とステラは先週末スペインでメディアに語った。
「我々は数カ月前にレッドブルと話し合いをした。それは2026年のパワーユニットについて、市場で入手可能なものについて検討するための適正評価の一環だった」
「しかし現時点でHPPとの交渉はかなり進んでいるが、レッドブルとの話し合いは行われていない」
ステラはまた、F1の先頭集団に返り咲くというマクラーレンの野望を、マーシャルがどのように後押しするかについてあらましを述べた。
「ロブはマクラーレンに加入して、F1マシンのエンジニアリングとデザインにおいて独自のレベルの経験とノウハウを持ち込む」
「ロブがレッドブルであれほど強力な技術部門を確立するのに貢献したことを我々は知っている。それこそが彼がマクラーレンにもたらしてくれることだと期待している。彼がそうすることに熱意を持っており、我々がチームをグリッドの先頭に導くにあたって、マクラーレンへの加入を強く希望したことを非常にうれしく思っている」
ステラは、マーシャルが技術部門の新たな3本柱のリーダーシップ体制において重要な要員になると語った。
「ロブを起用することで技術体制が強化される。ピーター・プロドロモウはエアロダイナミクスをリードし、デイビッド・サンチェスはパフォーマンスとコンセプトを牽引する。ロブは、彼の副官となるニール・ホールディとともに、エンジニアリングとデザインを統率する」
「今ではマクラーレンに非常に強力な技術体制が構築されたと考えているが、これは今後数週間から数カ月の間に実際に実を結ぶことになるインフラへの投資によって、強化されるだろう」
「私が言ったように、こうしたすべてのことが合わさって、タイトル獲得を目指して戦えるF1マシンをマクラーレンがデザインできるようになる条件を生み出している」
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