バイコレス、今年こそル・マン完走なるか? ヴァンウォールの課題は「暑いコンディションでのパワー低下」信頼性には自信

 

 世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラスに参戦しているヴァンウォールは、ル・マン24時間レース本戦に向けて、チームのLMH車両『バンダーベル680』が暑いコンディションで出力低下に悩まされていると明かしている。
 コリン・コレス率いるバイコレスがチームを運営するという形で、1台体制で参戦しているヴァンウォールはル・マンの予選で15番手。ハイブリッドシステムの問題によってアタックできなかったJOTAの38号車ポルシェ『963』を除けば、ハイパーカークラス最後尾だった。
 トム・ディルマンが予選で記録したベストラップは3分29秒745。このセッションでトップタイムをマークした50号車フェラーリ『499P』からは4.532秒落ち、ハイパーカークラスで唯一のハイブリッド非搭載車となるグリッケンハウス『007』の708号車からも1秒以上遅れた。
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ハイライト|2023年ル・マン24時間ハイパーポール

 ハイパーカークラスの車両は、性能調整(BoP)適用前の状態で最大出力が520kW(707PS)に制限されているが、これは気温20℃、大気圧1010mbの”基準”条件下での数値となる。
 環境条件によって性能が低下する場合”補正係数”を使って調整がなされるが、ヴァンウォールの関係者によると、ル・マンの夜が冷え込むことが考慮された影響でライバルマシンに対する性能差が色濃く出ているという。
 補正係数が1に近づくと、ハイパーカークラスの大半を占めるターボエンジン搭載車がそのポテンシャルを最大限に発揮することになる。ギブソン製の自然吸気V8エンジン搭載のバンダーベル680は、より不利な立場に立たされるのだ。
「僕らは少しパワー不足で、ラップタイムが犠牲になっている」とディルマンはmotorsport.comに語った。
「暑いコンディションになると限界が出てくるということは分かっている。だから日中は厳しいし、夜間はより良くなる」
「シャシー面でも改善できるけど、ある程度の範囲内の話だ。マシンはドライブしやすいとは言えない。でもこうやってパワーを失うと、かなりの犠牲を強いられることになる」
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