カナダ初走行のデ・フリース「独特な特徴を持つコース。どうしたらうまくやれるか予測が難しい」/F1第9戦プレビュー

 

 アルファタウリのニック・デ・フリースは、今週末の2023年F1第9戦カナダGPに向け、独特なコースであるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでどうすれば速く走れるのかを予測するのは難しいが楽しみにしていると語った。

 2週間前のスペインGPでは難しいコンディションのなか予選Q1でミスをしたことが響き、14番手と後方からのスタートを強いられたデ・フリース。レースでも順位は変わらず14位フィニッシュとなったが、この2戦は「とてもポジティブだった」とデ・フリースは振り返った。

「これまでの2戦はとてもポジティブだったと思う。モナコは堅調でクリーンな週末だったし、バルセロナではイベント全体を通して力強いパフォーマンスを見せた。Q2で新品タイヤを使い果たしたのは残念だった。予選でもっとよい結果を出せるチャンスがあったからね。でも難しい状況ではこういうことが起きるものだ」

「レースではよいスタートを切ることができたが、僕のイン側のラインはそろってタイムの遅い2台のマシンに邪魔されてしまった。改善の余地はまだあるけれど、自分たちに素晴らしいポテンシャルがあることは間違いないから、最近行っているやり方で引き続き進歩と取り組みに集中していくよ」

「チームはこれまでの数レースで素晴らしい仕事をしてきた。トップ10に近づくなかで、明らかな上昇傾向が見られる。彼らはマシンにより優れた開発を施してコースに持ち込むために、多くの時間と努力を注いできた。競争力の点では間違いなく成果が出ている」

「そうは言っても、中団はとても競争が激しい。最終結果から開発面での成功を常に純粋に判断することではできないと思う。中団グループのなかで結果を出すには、パフォーマンス以上のものが必要だからね」

ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
2023年F1第8戦スペインGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

 今週末は、バルセロナとは異なる特徴を持つカナダのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのレースになる。ルーキーのデ・フリースがこのコースを走るのは今回が初めてだ。デ・フリースは、どうすればこのコースで速く走れるのかを予測するのは難しいと認めつつも楽しみにしているとコメントした。

「僕は昨年のレースの時にカナダにいたから、常設サーキットとストリートサーキットが混在しているこの独特なコースを見たことがある。でもそこで実際にレースをするのは、今週末が初めてだ。とても特殊なコースだ。マップを見るとシンプルなレイアウトに見えるけれど、かなりトリッキーだ。僕たちがレースをするコースのほとんどが、同じ安全基準、ランオフエリア、縁石、さらにはインフラで統合されているが、カナダは今もユニークで独特な特徴を持つコースだ」

「先週シミュレーターでここを走ったけれど、どうしたらうまくやっていけるか予測するのは難しい。さっきも言ったように、中団の競争はとても激しいからだ。このコースは、マシンのセットアップに関して興味深い疑問を投げかけてくる。でもF1ではあらゆることがあっという間に起きるように見えても、週末は実際には長いことを僕は学びつつある。とはいえ、すぐに調子を出して競争力を発揮しなければいけない。コンディションや環境が絶えず変化するなかで、週末を通して進歩を続けていくんだ。予選ではさらなる進化と強化が見られることが多いから、目標は常に変動する」

「素晴らしい都市であるモントリオールに戻ることを楽しみにしている。僕の頭のなかでは、北米とヨーロッパ、特にフランスが混ざりあったところだ。もちろんフランス語のことがあるからね。とても盛り上がるし、ファンたちはすごく歓迎してくれる」

ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
2023年F1第8戦スペインGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

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