ウイリアムズ、モナコGPで晒されたレッドブルのフロアに驚愕「まったく新しいレベルだった」

 

 5月末に行なわれたF1モナコGPの予選で、レッドブルのセルジオ・ペレスがクラッシュ。この車両は、コース外へ片付けるためにクレーンで吊るされることになった。その際には、普段はなかなか見ることができないフロア下の形状があらわになり、注目を集めた。
 その写真は、ライバルチームにとっては垂涎のモノ。今季のレッドブルの強さを推し量る上で、大いに参考となったと言える。
 しかしウイリアムズのビークルパフォーマンス責任者のデイブ・ロブソンは、細かなデザインを検証するというよりも、どうやってそのデザインを思いついたのかを理解しようとすることこそ、はるかに興味深いと語る。
 レッドブルのフロア下の写真にどれだけの価値があったのか? そう尋ねられたロブソンは、次のように語った。
「間違いなく魅力的だが、どれほど価値があるのかを語るのは、少し難しいね」
 そうロブソンは語る。
「モナコで手にしたモノは、誰にとっても素晴らしい眺めであったということは分かっている。しかし昨年の段階から、非常に複雑で詳細は見えないものの、それを理解するために、たくさんの写真を見てきた」
「F1マシンには、空力的に真似できる部分はほとんどない。そのパーツが何をしているのかを理解し、それを使った時に自分たちのマシンで機能させることができるのか、そしてそれに関連するすべてのパーツでの効果を理解する必要がある」
「あの(レッドブルの)フロアはまさにその好例だ。まったく新しいレベルにいた。どうにかして詳しく分析し、検証する必要がある。すべての曲線が3D空間でどう機能するかを理解するのは本当に難しく、実に複雑だ」
「しかしもっと言えるのは、彼らが何をやっているのか、それを幾何学的に見ることができる部分がいくつかあるということだ。そのため何かしらのパーツをモックアップでテストして、彼らが何を目指しているのかを理解しようとすることができる。その後で自分たちのマシンに使うことができる。それは明らかであり、誰もがそうするだろう」
「しかし最も大きな疑問は、そもそも彼らは、そこにどうやって到達したのかということだ。そのレベルの複雑さに至るプロセスを知りたいのだ」
「全く新しく、全く異なる理論のようなモノだ。おそらく、実際に何をしているのかということよりも、質問に対する答えの方が興味深い。彼らはどうやってあのデザインに辿り着き、次にはどんなデザインになるのだろうか?」
 ロブソンは、レッドブルのフロアのデザインは、ライバルたちが追いつくためには、多くの仕事が必要だということを知らしめる、大きな警鐘となっただろうと語った。
「私は空力の専門家ではないが、それでも難しいモノに見えた」
 そうロブソンは言う。
「同時にエンジニアリングの疑問として、彼らが何をしているのか、どうやってそのアイデアに辿り着いたのかを理解しようとすることは、非常に興味深いことだと思う。これは、簡単なことではないよ」
読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです