だから言ったのに! ルクレール、度重なるフェラーリの判断ミスに激怒「なんでスリックに変えなかったのか分からない」

 

 F1カナダGP予選でQ2進出を果たせなかったシャルル・ルクレールは、フェラーリのタイヤ戦略への不満を隠していない。
 雨が降っては止む不安定な天候となったグランプリ2日目。予選開始時には雨も上がりウェットコンディションから急速に路面は乾いていった。
 Q2のスタート時にはドライのレーシングラインが浮かび上がり、インターミディエイトタイヤでアウトラップを走るルクレールからは「ラインは乾いている」とチームに報告が飛んだ。
 その後ルクレールは「ソフトタイヤで走った方がいい」と伝えたものの、チームから返ってきた返答は「フェルスタッペン(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)はコースに残っている」というモノだった。
 ルクレールは再度ソフトタイヤへの交換を希望したものの、チームはピットインする前にインターミディエイトタイヤで一度タイムを出すべきだとして、ルクレールはタイム計測を行なった。
 Q2開始時点からスリックタイヤを投入していたウイリアムズのアレクサンダー・アルボンがQ2のトップタイムを更新する中、続々と他のドライバーもスリックへと切り替えた。
 ルクレールもそれに続いたものの、スリックに履き替えた頃には雨が再びコースを濡らし始め、タイム更新を狙える路面状況ではなくなってしまった。
 スリックへ移行するベストなタイミングを逃したことでルクレールは11番手に終わり、Q3進出を逃した。
 他車へのペナルティによって決勝は10番手からの出走となるものの、予選での判断ミスにルクレールは怒りを見せている。
 スリックタイヤに履き替えるタイミングが遅すぎたのではないかとmotorsport.comがルクレールに尋ねると、彼は「それは間違いない」と答えて次のように続けた。
「アウトラップで僕がスリックを要求したのは、明らかにスリック(に適した路面コンディション)だったからだ。アレックスはそうしていたし、みんなより早くにスリックを履いていたんだ。明らかに、それは正しい選択だった」
「リスクは全くなかった。でも何らかの理由で、チームがそうしないと判断した。それだけだ」
「自分たちで自分の首を絞めているだけだと思う。こういう状況下で、僕は明確な意見を持っているのに、他の選択肢を採ることになった。だからフラストレーションが溜まるね」
「他のドライバーは僕たちと同じ(最初にインターミディエイトを履く)戦略でQ3に進出している。Q2は簡単に通過できるわけではなくて、細かい部分が勝敗を分けるんだ。でもコースがドライの時はスリックが必要だ。もう何が起こったのかわからないよ」
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