メルセデスF1、サマーブレイク前に積極的にマシンをアップグレード。イギリスで大規模な変更を導入へ
メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、サマーブレイク前の4戦のなかで、2023年型マシンW14にアップグレードを入れていく予定であり、イギリスGPでは大規模な変更を行うと述べた。
先月の第7戦モナコGPで、メルセデスはシーズン初となる大規模なマシンアップグレードを行った。このパッケージは、昨シーズンに導入された斬新ではあるが問題も多かったゼロ・サイドポッドのコンセプトから決別する、極めて重要な意味を持つものであり、フロントサスペンションの見直しや、完全に新しいボディワークとフロアが含まれていた。
第8戦スペインではルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが2位3位を獲得し、W14の進化がいよいよ明白となり、先週の第9戦カナダGPではハミルトンが3位で再び表彰台を獲得、アップグレードの有効性が今一度確認された。
メルセデスは今後数週間かけて、さらなるアップグレードを投入していくという。
「シルバーストンではさらに大規模なものを予定しており、サマーシャットダウン(注:チームに義務付けられた14日間の操業停止期間)の前に、もうひとつ予定している」とウォルフは述べた。
「コンセプト面のアーキテクチャーにいくつか変更を加えてから、我々には大いに学ぶところがあった。今後の4レースでそれなりの段階を踏んでいくことになるだろう」
カナダGPの前にメルセデスは、ジル・ビルヌーブ・サーキットでは苦戦すると予想していた。このコースが備える低速コーナーは、メルセデスのマシンが不得意としているものだからだ。
ジョージ・ラッセルはドライビングのミスで後退した後、トラブルによりリタイアを余儀なくされた。一方でハミルトンはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソと果敢なバトルを繰り広げ、2戦連続で表彰台に立つことに成功した。
メルセデスはついに、風洞やCFDのデータからマシンのパフォーマンスを正確かつ一貫性ある形で予測することができるようになったと、ウォルフは言う。
「シミュレーションへの理解を深めつつある。(シミュレーションでの)タイムが、実際のコース上でのタイムと一致するようになった。相関性の問題に、我々はこの1年半にわたり苦労してきた」
「風洞でかなりの性能向上が確認できたし、速く走るためにこのマシンに何が必要なのか、どういうセットアップが必要なのかについて、理解が進んできた」
「そうした意味で、一歩一歩の進み方が大きくなっている。良い前進の仕方をしていると思う」
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