角田裕毅、窮地に立つチームメイトのデ・フリーズにエール「彼ならきっとうまくいく」

 

 今季からアルファタウリのドライバーとしてF1にデビューし、ここまで苦しいシーズンを送っているニック・デ・フリーズ。そんなデ・フリーズに対し、チームメイトの角田裕毅がエールを贈った。
 2023年シーズンのF1は約3分の1を消化したが、デ・フリーズの最高位はモナコGPでの12位となっており、未だノーポイント。アルファタウリAT04の戦闘力が低いことに苦しめられているのは否めないが、ここまで2度の入賞を記録して11位フィニッシュも3度記録している角田と比べると、安定感という面でも後れを取っている状況だ。
 フォーミュラE王者という実績を引っ提げてF1入りしたデ・フリーズだが、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは既にデ・フリーズのこれまでのパフォーマンスに満足していないことを公言しており、彼に対するプレッシャーは高まっていると言える。
 ただチームメイトの角田はデ・フリーズを応援しており、落ち着きを取り戻せば状況は好転するだろうと語った。
 デ・フリーズの苦境についてmotorsport.comに質問された角田は、次のように答えた。
「ニックはとにかく全てをまとめ上げなければいけないと思います」
「速さはあると思うので、あとは良いリズムをつかむ必要があります。これまでのほとんどのレースで、彼は安定感という面で苦しんでいたように感じます」
「過去のレースや過去の結果を見れば、彼ならやれると思っています。彼は結果を出せるということを証明しているので、きっとうまくいくと思います」
 角田自身も、ルーキーイヤーである2021年にはデ・フリーズ同様に安定感を欠いていた部分はあるが、その分局地的に速さを見せる場面はあった。ただ角田は、デ・フリーズと自身のルーキーイヤーを比較することは難しいと語る。
「ニックとは状況が違うと思います」
「僕が1年目の前半に苦戦したのは、僕だけの問題ではありませんでした。もちろん自分自身改善できる部分はたくさんありましたが、それだけではありませんでしたし、チームもそれを理解していました」
「それに、僕にとってはヨーロッパ3年目でした。それまでは日本にいて、ヨーロッパでレースをしたことはありませんでした。だからチームは僕に経験が必要なことを分かっていたと思います」
「ニックはフリー走行で速さを見せていますし、予選でも何度か良い結果を残しています。彼は最速のマシンに乗れているわけではないので、結果を出したり良いパフォーマンスを見せるのは簡単ではありません」
 
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