F1人気拡大中の“アメリカ”国籍チームでもダメ? フェラーリ代表、アンドレッティの新規参戦プランに「ハースがいるし、納得できる理由ではない」

 

 フェラーリF1のフレデリック・バスール代表は、F1への新規参戦を目指すチームに否定的で、アンドレッティ・オートスポートによる参戦プランに対しても根拠が弱いと感じている様子だ。
 F1は近年世界的な人気が高まっているが、それに伴って新規参戦を計画する動きも加速してきている。中でもアメリカンモータースポーツの雄、アンドレッティ・オートスポートによる参戦計画は最も注目を集めているモノだと言えるだろう。
 しかしこれまでのところ、既存のF1チーム側は新規参戦計画に対し、冷淡な反応を示している。これはチームが増えることによる分配金の減少を気にしていることも一因で、彼らは新規参戦チームがF1にとって利益をもたらす存在であることを明確に求めている。また、F1のステファノ・ドメニカリCEOも同様の立場を示している。
 アンドレッティはアメリカの自動車大手ゼネラルモーターズ傘下ブランドのキャデラックと提携を結んでのF1参戦計画を提示。アメリカでのF1人気拡大が著しい中、オールアメリカンブランドの参戦をアピールしている。
 ただそれでもチーム側の反応は芳しくない。特にフェラーリのフレデリック・バスール代表は、“アメリカブランド”という売り込みだけでは不十分だと指摘している。
「私の立場はもし他のチームを受け入れなければならないとしたら、そこには非常に正当な理由がなければならない、というものだ。それは既存10チームはグリッドに立つことも厳しいときでも生き残るために多大な努力をしてきたからだ」
「アメリカンチームだということは、納得できる理由ではない。なぜなら我々にはハースの存在によってアメリカンチームがすでにあるからだ。そして2つ目の理由としては、最大の人気を得たいのなら、それはドライバーの問題になるからということもある」
「オランダで起きていることを見るといい。あそこは今世界でも最も成功を収めているが、オランダチームがあるわけではない。しかし、彼らにはマックス(フェルスタッペン/レッドブル)がいる」
「我々はアメリカで上手く成功を収めていると思う。アメリカでさらに成功したいなら、アメリカ人ドライバーを擁することがより重要だと思う。チームの有無ではなくね」
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