フェラーリ、シルバーストンでは9位と10位。入賞が精一杯……ルクレール「僕らにはただペースがなかった」

 

 シルバーストン・サーキットで行なわれたF1イギリスGPでは、フェラーリが苦戦を強いられた。最終的にシャルル・ルクレールが9位、カルロス・サインツJr.が10位に入るのが精一杯。この状況についてルクレールは、サーキットの特性が合わないため、自分たちにとっては最悪のレースになることを予想していたと語った。
 フェラーリ勢は予選でまずまずの走りを見せ、ルクレールが4番手、サインツJr.は5番手のグリッドを確保した。これは、レッドブルのマックス・フェルスタッペン、そしてマクラーレン勢2台に続く位置。決勝ではマクラーレン勢を攻略できるか否かという戦いになりそうに思えた。
 しかし予選で先行された2チームのみならず、メルセデス勢やもう1台のレッドブルであるセルジオ・ペレス、さらにはアストンマーチンのフェルナンド・アロンソに抜かれ、さらにはウイリアムズのアレクサンダー・アルボンにもオーバーテイクを許してしまうという事態。結局入賞ギリギリとなるルクレール9位、サインツJr.10位に終わった。
「正直に言って、ペースがないとこういう状況に陥るんだ。どんな状況にあっても、対処するのは難しいんだけどね。そして、運が悪かったようにも見える」
 ルクレールは、レース後にそう語った。
「セーフティカーのタイミングは、僕らにとっては明らかにベストではなかった。一方で他の多くのドライバーにとっては、いいタイミングだった。でも結局はそれも人生だよ。そして僕らにはペースもなかった」
「他よりも、タイヤのデグラデーションが酷かったわけじゃない。メルセデスやマクラーレンが、僕らよりも強かっただけだ」
「序盤はなんとかジョージ(ラッセル/メルセデス)を抑えておくことができた。その後、ジョージがピットストップした時、アンダーカットされないように反応して僕もピットストップした。でもそれは早すぎたし、プッシュし始めたところでセーフティカーが出された。それにより、他のドライバーたちにオーバーカットされてしまったんだ」
 今季のフェラーリは、予選ペースは優れていても、タイヤに厳しい傾向があったため、決勝でポジションを落としてしまうということが多かった。しかし今回はデグラデーションが酷かったわけではないとルクレールは言う。では、苦戦の原因は何なのだろうか?
「これを理解するのはとても難しい。このコースが僕らにとって最悪のコースになることは分かっていた。高速コーナーは、僕らのマシンの弱点のひとつなんだ」
 ルクレールはそう説明する。
「予選Q3では、あんまり良いアタックができなかった。それでも昨日あれだけ上位に接近できたのは、ある意味ポジティブな驚きだったんだ」
「アタックラップでは、レッドブルにとても近づくことができたと思う。でもレースでは、高速コーナーで苦戦を強いられた。苦戦した理由については分かっているし、そこは僕らが開発にかなり力を入れているところだ」
「次のレースでは、コース特性が僕らのマシンに少しでも合って、もう少し良い戦いができることを願っている」
 マクラーレンの活躍については、前回のオーストリアGPから分かっていたとルクレールは言う。
「先週のオーストリアの時点で、彼らは僕らを驚かせていたよ。でも今週末はさらに大きな前進を遂げた。素晴らしい仕事をしたね」
「彼らが高速コーナーに強いことも分かっていた。オーストリアで彼らが強いのは分かっていたけど、実際に見たほどの速さになるとは考えていなかったんだ。素晴らしい仕事をしたね」
「僕らは少なくとも、高速コーナーで彼らに追いつくためにプッシュする必要がある」
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