2023年F1第11戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 

 2023年F1第11戦イギリスGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)だ。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=10位(52周/52周)

2023年F1第11戦イギリスGP カルロス・サインツ(フェラーリ)
2023年F1第11戦イギリスGP カルロス・サインツ(フェラーリ)

 難しいレースだった。予想していたほどの速さがなく、そのために前のグループと戦うことができなかった。ミディアムタイヤでのスティントを長く取ることに成功し、ハードタイヤで速さを発揮した。でもついてないことに、セーフティカーが最悪のタイミングで出動した。リスタートでベストを尽くしたけれど、使い込んだハードタイヤで、フレッシュタイヤを履いたライバルたちと戦うのは、このサーキットではかなり難しい。

 最近、本来つかめたはずの良い結果を逃がしているように感じる。でも引き続き粘り強く努力し、次戦ハンガリーでもプッシュしていく。

■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=9位(52周/52周)

2023年F1第11戦イギリスGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2023年F1第11戦イギリスGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 今日はペースが足りず、きついレースだった。早い段階でピットストップをして、ハードタイヤで良いリズムをつかむことができずにポジションを落とした。その後、新品ミディアムに交換して、リスタートでポジションをいくつか上げた。でもその後、アレックス(アルボン)の後ろのDRSトレインの中で動きが取れなくなってしまった。

 見直すことが必要な問題がいくつかある。でも、主に集中すべきなのは、レースでのパフォーマンス向上だ。

■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=8位(52周/52周)

2023年F1第11戦イギリスGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2023年F1第11戦イギリスGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

 最高の週末だった。全セッションを通じて、レースでの8位が順位としては一番低いという事実が、マシンにどれほどスピードがあったかを物語っている。フェルナンド(・アロンソ)とチェコ(セルジオ・ペレス)が後方にいたので、レースはもう少し厳しい戦いになると思っていた。スタートではタイヤがあまりグリップせず、ちょっと苦戦した。でも、レースのリズムに乗ってからはまずまずで、マシンのフィーリングはすごく良かった。セーフティカーが出たタイミングも、僕にとっては理想的だった。そして、フェラーリ勢がハードコンパウンドを履いていたこともあって、カルロス(・サインツ)を抜くことができたんだ。トリッキーなレースだったね。フェルナンドよりペースが良かったのはちょっと意外だったけど、終盤にはシャルル(・ルクレール)がすごい勢いで迫ってきた。

 片目で前を見ながら、もう片方の目で背後を見て走るようなレースで、ちょっとしたドッグファイトになった。さすがに今日は「もう1周あれば」とは思わなかったよ。間違いなく言えるのは、ローダウンフォース寄りで全開時間が長いサーキットほど、僕らのマシンに合っているということだ。それに加えて路面温度が低めであることも重要で、今日はレース終盤に向けて路面温度が下がっていったから、いつも以上の競争力を発揮できた。

 これでコンストラクターズ選手権ではハースと同点の7位に浮上し、予想を上回る好位置につけている。どのレースでもポイントに手が届くわけではないから、ポイントを獲得できる時には確実にチャンスを生かすようにしないとね。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(52周/52周)

2023年F1第11戦イギリスGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
2023年F1第11戦イギリスGP フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)

 チームにとって厳しい週末だったが、レースでは状況を最大限に生かして7位に入った。戦略はうまく実行できたし、レース中の判断はすべて正しかったと思う。週末全体を振り返って分析する必要はあるものの、この結果から先行きに不安を感じてはいない。

 今季ここまでのパフォーマンスは予想を上回るものだった。そして、シーズンはまだ先が長い。僕らが優勝を争ったのは、ほんの2レース前のことだ。シーズンの終わりまでには、さらに多くのアップダウンがあるに違いない。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=6位(52周/52周)

2023年F1第11戦イギリスGP セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第11戦イギリスGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 今日は全力を尽くした。本当はもっと上の順位を期待していたんだけどね。スタートが悪く、エステバン・オコン(アルピーヌ)の後ろに引っかかってワイドにならざるを得ず、いくつかポジションを落とした。その後、徐々に挽回し、いくつか順位をとりもどした。でも集団を抜けていくのに、思っていたよりも時間がかかった。さらに、セーフティカー出動の数周前にピットストップを済ませていたのはついてなかったと思う。

 明日はシミュレーターでチームと共に作業をする予定だ。改善できることについていくつかアイデアがあり、この作業は問題を解決するのに役立つと確信している。

 チームから全面的なサポートを受けている。僕は精神的にとても強いし、今の問題を克服してシーズンを好転させることができるのは分かっている。ペースはあるから、自分のいるべき位置に戻ることはできる。調子を取り戻してハンガリーで戦うのが楽しみだ。

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