レッドブル&HRC密着:ターン1のバトルで「勝利を大きく手繰り寄せた」と代表。開幕11連勝を2度達成したホンダにも賛辞
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1第12戦ハンガリーGPで後続に33秒差をつける圧勝で7連勝し、今シーズン9勝目を飾った。
レース前、抜き所がほとんどないハンガロリンクで2番手からスタートするフェルスタッペンが優勝するのは簡単ではないと予想する者が少なくなかった。
ただし、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンが優勝することを信じていた。
「土曜日の予選後、ポールポジションを逃したマックス・フェルスタッペンはかなり悔しがっていたが、我々はそれほど悲観していなかった。なぜなら、高温下で行われる日曜日のレースはタイヤのデグラデーション(劣化)をいかに抑えるかが重要で、その点においてフリー走行のデータを見る限り、我々はライバルよりもよかったからだ」
レッドブル陣営にとって、最大の懸念はスタート直後の1コーナーで事故に巻き込まれることだった。しかし、フェルスタッペンはそんな不運を吹き飛ばすようにロケットスタートを切った。
「マックスは走行ラインではない路面が汚れている偶数列からのスタートだったにもかかわらず、スタートでポールポジションのルイス(・ハミルトン/メルセデス)に並びかけ、1コーナーでのバトルもうまく切り抜けトップに立った。あそこで勝利を大きく手繰り寄せられた」
もし、1コーナーでトップに立っていなかったら、この日のレース結果は違ったものになっていたのだろうか。ホーナーはそれでもフェルスタッペンが優勝していたと力説する。
「スタート直後にルイスをパスできていなくとも、マックスが優勝していたことは、9番手からスタートしたチェコ(セルジオ・ペレス)が3位表彰台を獲得していたことでもわかると思う。今週末というかシーズンを通して、我々のレースカーの日曜日のペースは最強だ。接触事故にでも遭わない限り、この日の1-3フィニッシュは確実だったと思う」
この勝利により、レッドブル・ホンダRBPTは開幕から11連勝となり、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストを擁したマクラーレン・ホンダのシーズン連勝記録に並んだ。さらにシーズンをまたいだ連勝は昨年の最終戦アブダビGPから12連勝となり、新記録を樹立した。
「私は少年のころ、アイルトン・セナとアラン・プロストがロン・デニス率いるマクラーレン・ホンダで11連勝を達成するレースを見たことを覚えている。当時、それはすごい偉業だった。今日我々はそれを上回った。それはサーキットで仕事するスタッフだけでなく、ミルトンキーンズのファクトリーにいるチームの並外れた才能と献身を証明するものだ。これは歴史的な瞬間であり、非常に大きな意味を持つものだ」
そう語ったホーナーは、ホンダにも賛辞を贈った。
「1988年にマクラーレン・ホンダが打ち立てた金字塔から35年という時を経て、ホンダは再び開幕11連勝を達成した。この記録をホンダはF1界で一度のみならず2度も達成した。彼らのような素晴らしい集団とレースをできることを誇りに思っている」
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