F1分析|アルファタウリにとって、ハンガリーGPではハードタイヤは”外れタイヤ”だったのでは?
F1ハンガリーGPでは、アルファタウリはダニエル・リカルドが13位、角田裕毅が15位でフィニッシュした。特に今回F1に復帰したばかりのリカルドは、最終スティントをミディアムタイヤで40周走るという抜群のマネジメントを披露し、チームメイトの角田を上回る結果を手にした。 この結果を招いた要因はいくつかありそうだが、その中でキーとなりそうなのは”ハードタイヤ”の扱いだ。それが、グラフで見るとよく分かる。 ハンガリーGPの決勝レースで、リカルドはミディアム、角田はソフトタイヤを履いてスタートした。角田はこれを活かし、一気にジャンプアップ。17番グリッドから、いきなり11番手に浮上して見せた。 一方でリカルドは、スタートに失敗した周冠宇(アルファロメオ)に追突され、その勢いでアルピーヌ勢に追突することになってしまった。これでリカルドは最後尾まで下がり、苦しい戦いを強いられることになった。 ソフトタイヤを履いた角田は、9周を走ったところでピットイン。ハードタイヤに履き替えた。しかしここでタイヤ交換に手間取り、タイムロス。ポジションを複数落とした。 ハードタイヤを履いた角田のペースは、実に優れなかった。走れば走るほどペースダウン……つまり、タイヤの性能劣化に見舞われていたということだろう。それが、レース中のアルファタウリのふたりのペース推移を折線グラフ化するとよく分かる。 …読み続ける
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