アルファタウリF1がリカルドを選んだのはローソンにとって「ある意味いいこと」とアルボン。シーズン途中の起用に懸念
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、リアム・ローソンがF1に昇格する時は来ると考えているが、ローソンがアルファタウリのニック・デ・フリースのシートを獲得していたら、若い彼にとって非常に厳しいことになっていただろうと考えている。
先月、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、不振に陥っているデ・フリースの後任の選択肢としてダニエル・リカルドは可能性が低いと示唆し、デ・フリースが自身の立場が脅かされていることに気づいているのなら、代わりにレッドブルのジュニアドライバーのなかから適任者を探すと主張した。
そのため多くの人々が、次にF1に昇格するのはローソンだと考えた。彼は現在日本で、非常に競争が激しい全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦して成功を収めている。
しかし結局のところ、マルコは今月のイギリスGPの後で態度を変え、リカルドをデ・フリースの後任として指名した。アルボンは、この解決方法はローソンにとって最善のものだったと感じている。
「今は言えるけど、彼の時代が来ることを僕は確信している」と元レッドブル傘下で2019年にトロロッソからF1デビューしたアルボンは語った。
「彼が近いうちにF1シートを獲得することは間違いないだろう」
「今起用されたら、彼にとってはきつかっただろう。なぜならシーズンの途中でルーキーとして参戦することになるし、すでに10戦を戦っているとてもパフォーマンスの良いドライバー(角田裕毅)が隣にいるんだからね。だからいろいろな意味で、彼にとってはとても厳しい状況になっていただろう。こうなったことで、F1に来るまでに彼には少し時間ができた」
「彼はもう少し対等な競争の場に来ることになるだろう。それが新しいマシンになるとしてもね。彼はテストに参加できるだろうし、適切な道から入ってこれる」
「今、彼が入ってきたら、彼は最初の3レースではいいパフォーマンスは出せない。そしてすぐに攻撃されるだろう。そういうことが起こりがちだ」
「ある意味では、すでに経験があって、リアムのように大きな学習曲線を必要としないダニエルを起用するのは、間違った判断ではない」
ドライバーの観点から、アルボンはチームや状況に関係なく、F1に入るチャンスを逃すようなF1ジュニアドライバーはいないと考えている。
「もちろん逃さないよ。F1に参戦したいドライバーはみんなそうだ」
アルボンは、ローソンがアルファタウリでデ・フリースの後任に選ばれなかったことは、彼にとって思いがけない幸運だったと考えている。
「僕がトロロッソに入って、1年目にレッドブルのシートに飛び込んだことからもわかる。簡単ではない。レッドブルでキャリアをスタートするのに楽しい方法ではない」
「そういうことから、僕はこの側面から物事を見る。僕が話しているのはそのことだよ」
「もちろん僕はF1マシンをドライブしていたけれど、簡単ではなかった。そしてシンガポールや、今年だったらラスベガスのようなコースへ行くことになる。彼が走行経験を持っているコースはそれほど多くない。ある意味で、彼にとってはいいことだと思う」
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