サインツとルクレール、FIAの指示に反する低速走行も、処罰なし「不必要な違反行為ではなかったと判断」/F1第15戦
F1イタリアGP予選で、フェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレールが、事前にレースディレクターが設定していたラップタイムに関する指示を守らなかった疑いで審議された結果、ペナルティを免れた。そのため、サインツはポールポジション、ルクレールは3番グリッドを維持することができた。
予選中、有利な位置でアタックラップをスタートするために直前に大幅にペースダウンをするマシンが多数あり、危険なトラフィックが生じやすいことから、レースディレクターは、予選セッションのすべてのラップに関して基準となるタイムを設定した。
レースディレクターの指示には次のように記されている。
「イベントの安全かつ秩序ある運営のため、スチュワードが認める例外的な状況を除き、予選中および予選後のインラップ、アウトラップを含むいかなるラップでも、セーフティカーライン2からセーフティカーライン1までのタイムが1分41秒を超えたドライバーは、不必要に低速な走行を行ったとみなされる可能性がある」
Q1終了時、サインツとルクレールが1分41秒より遅いタイムで走った疑いがあるため、予選後に調査が行われると発表された。そのため、ふたりがペナルティを受けることが懸念されたが、予選終了直後、FIAスチュワードは、この件について処罰は必要なしとの発表を行った。
サインツもルクレールも、Q1で1分41秒より遅いラップがあったが、それに対してペナルティを科さなかったことについて、ふたりは他のドライバーたちの走行を妨害せずに相手を前に出すために速度を落としたのであり、それは適切な行為であると、スチュワードは説明した。
「両ドライバーは、サーキットの大部分、特にストレートでは、1分41秒未満にとどまるのに必要な速度、あるいはそれ以上を維持していた」
「どちらのケースにおいても、スチュワードは、以下のように決定づける。ドライバー(サインツとルクレール)は他のドライバーたちの妨害をしないように、コース端に低速でとどまるという適切な行動をとった。そして、どちらの場合も他のドライバーたちにスペースを与えつつ、4人のドライバーを追い越させるために、極端にそういった行動をとった」
「そのため、スチュワードは、彼ら(サインツとルクレール)は“不必要に低速で”走行したわけではないと判断し、彼らが最大タイムをわずかに超えた理由は、適切な行動によるものであると決定する」
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